フェリペ・マッサは、2014年に表彰台を獲得する最高のチャンスを逃してしまったかもしれないと考えてる。プレシーズンテストでダークホースと目されていたウィリアムズだが、フェリペ・マッサは開幕戦では1コーナーで小林可夢偉に追突されて0周リタイア。マレーシアとバーレーンでは7位という結果に終わった。メルセデスを追うチームの中で、ウィリアムズがプレシーズンに持っていたアドバンテージはバーレーンで消えてしまったように見えており、フェリペ・マッサは、チームがここまでその優位性を十分に生かせなかったことを認めた。
「オーストラリアではレースができなかったし、表彰台の大きなチャンスを失ってしまった」とフェリペ・マッサはコメント。「またチャンスが巡ってくることを願っている」「バーレーンではレース全体で3位を争っていたけど、そのあとセーフティカーが入って、3番手から8番手になってしまった。セーフティカーがなければ、レッドブルの2台、もしかしたらフォース・インディアの1台の前でフィニッシュできていた。いずれにせよ、僕たちが2ストップだったので、両方について確かではないけどね。戦略は(セルジオ)ペレスの方が良かった。でも、トップ5のチャンスがあったのは確かだ」フェリペ・マッサは、ウィリアムズの焦点はリアタイヤの摩耗を改善することにあり、今週末、それを改善できると考えている。「最初のテストから僕らが抱えている問題は、クルマのリアの安定性を高めたことによって、タイヤに厳しいのが普通になってしまったことだと思う」「今回のレースでは新しいピースがあるので、そのすべてがうまく機能してくれることを願っている。それができれば、クルマに改善が見られるはずだ」 「前回のレースでは、僕たちにはあまり新しいものがなかったけど、他のチームにはあった。だから、彼らは改善した。ここで試すものを全て使えれば、今度は僕たちに同様の改善が見られるだろう」 バーレーンでは、フェリペ・マッサの元レースエンジニアのロブ・スメドリーが車両パフォーマンス責任者としてウィリアムズに加わった。2人はF1でも評判のコンビであり、ロブ・スメドリーの到着はウィリアムズにとって巨大な後押しになるとフェリペ・マッサは確信している。 「彼からコメントがあったたと思うけど、バーレーンは仕事をするというより見学に近かった」とフェリペ・マッサは述べた。「今回のレースではもっと内部に入って、経験やアイデアを出してくれるはずだ。彼は非常に多くの資質やアイデアを持っている。僕がチームに与えようとしているものと同じだ。ロブの到着は後押しになる。小さな変化がいっぱいある。ここには数多くのエリアに優れたプロフェッショナルがいるし、それは大事なことだと思う」 フェラーリでの8年間のうち、6年間をステファノ・ドメニカリの下で過ごしたフェリペ・マッサは、友人でもある彼が辞任したことに驚きはないという。 「フェラーリにはこの数カ月間で大きな変化があった。僕もそうだし、技術面でも去った人がいる。だから、ステファノが立場を変えるというのも大きなニュースではない」「ステファノとはとても良い関係を築いてきたし、彼の未来が明るいものであることを祈っている。たとえF1の中ではなかったとしてもね。彼は偉大なプロフェッショナルだ。多くの企業にとって貴重な存在だと思う」「彼とフェラーリ、それからマルコ・マッティアッチの幸運を願っている。マッティアッチとはフェラーリ時代に彼が市販車を担当していた頃からの知り合いだ」