マルシャは、インド系英国人兄弟と売却交渉を行っている。鉄鋼業界で富を築いたインド系英国人の二人の兄弟は、破産申請のマルシャを救う5,500万ポンド(約95億7,411万円)の交渉を行っていると主張している。バルジンダー・ソヒ、そして今年バークシャー州スラウの地方議会選挙における保守党候補であるソニー・カーシャルの兄弟は、マルシャと密接に連絡を取っていると Telegraph に述べた。
マルシャのアンディ・ウェブCEOは、過去3週間、契約を仲介するため二人にアプローチしているが、バルジンダー・ソヒによると両者のチーム評価額には約1,000万ポンド(17億4,000万円)の差があるという。だが、これは、190人のスタッフとコンストラクターズ選手権9位のチームを救う素晴らしい契約になるかもしれない。マルシャは、負債がかさみ、さらにオーナーのアンドレイ・チェグラコフからの資金も尽き、27日(月)に破産申請を行った。すぐに管財人が任命され、F1アメリカGP不参戦を正式に発表している。バルジンダー・ソヒは「契約までもうすぐだ」と述べた。「だが、妥当な価格でなければならない。我々は真剣なオファーを出しており、どうなるか見守っている」彼ら二人の相手は、チームから管財人に移ったが、交渉において問題はないようだ。二人は、約3,000万ポンド(約52億2,224万円)の負債を引き受けなければならないだろう。マルシャは今年、フェラーリのエンジン代金も支払っていないと見られている。マルシャの管財人は、この契約を必死でまとめ、賞金を受け取る来シーズン開幕時までF1にしがみつきたいはずである。現時点では、マルシャは参戦料として年間600万ポンド(約10億4,444万円)しか受け取っていないが、コンストラクターズ選手権で9位になれば、4,000万ポンド(69億6,600万円)のボーナスが手に入る。マルシャの最新の企業会計報告は2012年のもので、研究・開発に3,200万ポンド(約55億7,000万円)を費やしている。これは、総支出7,610万ポンド(約132億4700万円)の42%を占める。製造とエンジン費用は、2,300万ポンド(約40億)と推定される。このような支出がなくなれば、破産チームは利益を生み出すチームに変身し、投資を呼び込み、最終的に自立できるかもしれない。