マルシャのF1モナコGPでのチーム初ポイントは、シーズン末に3000万ドル(約30億円)のF1賞金増を達成する可能性を高めた。F1モナコGPでジュール・ビアンキがチームに2ポイントをもたらしたことで、マルシャは、コンストラクターズ選手権でザウバーとケータハムの前の9位に躍り出た。マルシャは、財政的な大きな後押しを獲得するには、今年10位でシーズンを終えるだけで良いことを把握している。
F1の賞金構造は、1シーズンの結果よりも、長期的な競争力に報いる複雑なシステムとなっている。チームが10位以内でシーズンを終えた場合、“カラム2”として知られる支払いを得ることができる。これは平等に分配され、約1000万ドル(約10億円)の価値がある。昨年、マルシャは10位でフィニッシュしており、この賞金を獲得している。しかし、3年中に2回、10位以内でシーズンで終えれば、コンストラクターズ選手権の順位に基づく“カラム1”として知られる賞金を得ることができる。10位は約3000万ドル(約30億円)の価値があり、マルシャあ仮にこのまま9位でシーズンを終えた場合、カラム1の4000万ドルとカラム2の1000万ドルで、合計5000万ドルと大きな財政的な後押しを得ることになる。2012年、マルシャは最終戦ブラジルGPまで10位を保持していたが、ライバルのケータハムに奪われている。マルシャのスポーティングディレクターを務めるグレアム・ロードンは、モナコの結果は非常に歓迎されるものだが、あチームはまだリラックスすることはできないと述べた。「結局のところ、重要なのは最終戦でフラッグが振られたときのポジションだ」とグレアム・ロードンはコメント。「2012年のブラジルで我々は最終ラップで全てが変わるかもしれないということをわかっている」「その点で、我々は当然のことは思っていない。助けになるのは確かだがね。とにかく、我々は進歩していることにとても満足している。それは重要なことだ」一方、マルシャのモナコでの結果は、ケータハムにとって悪いニュースとなっている。ケータハムは、今年10位以内でシーズンを終えなければ、カラム1から落ちることになる。その場合、2013年に受け取った3000万ドルからカラム1もしくはカラム2のどちらの■のないチームのための“カラム3”の1000万ドルまで金額が下がることになる。