ザウバーのF1ドライバーであるマーカス・エリクソンは、ホンダの現在の苦境にも関わらず、ザウバーが2018年にホンダのF1パワーユニットに変更するのは正しい決断だと確信していると語る。2015年にマクラーレンのパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰したホンダだが、この3年間は信頼性とパフォーマンス不足に苦戦している。
新型F1パワーユニットを投入した今シーズンもパワーユニットのトラブルは収まらず、現在、コンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。ザウバーは、F1ロシアGPの週末に2018年からホンダのF1パワーユニットを搭載する複数年の契約に合意したことを発表。マーカス・エリクソンは、その決定を称賛している。「チームにとって良いステップだと思う。もちろん、現状に目を向ければ、いいとは言えない。ホンダはとても大きな問題を抱えているからね。でも、長期的に見ればチームにとって正しい決定だと思う。そこにポテンシャルはあると思う。でも、まずは今シーズンに目を向けよう」とマーカス・エリクソンはコメント。以前、マクラーレンはホンダが他チームにパワーユニットを供給することを阻止しており、ザウバーは今年、2016年型のフェラーリ製パワーユニットを搭載するという選択。シーズンを通してアップデートが入ることはない。マーカス・エリクソンは、今年ホンダのパワーユニットを搭載していれば、現状よりも良い戦いができていた可能性があると認める。「今、ホンダを搭載していて、それを機能させようとしていた方がもっと良かったかもしれない。もちろん、開発のためには2台よりも4台の方が状況はいい。でも、すべては憶測に過ぎない」「僕たちは今あるものでフェラーリのスタッフと一緒に懸命に取り組んでいく必要がある。僕たちは常にフェラーリのパワーユニットを最大化できるように頑張っている。来年のことはそのあとだ」「まだシーズンは長いし、特定のトラックでは戦えるとまだ信じている。バルセロナを本当に楽しみにしている。エンジンの影響はより少ないはずだし、僕たちは多くのアップデートを持ち込むからね。それが助けになることを期待している。僕たちがどの位置にいるかはそのあと見てみよう」