マノーの新たな買収候補にマクラーレンの元会長兼CEOのロン・デニスの名が浮上した。マクラーレンは、今年11月に35年間の在任期間にチームをチャンピオンに導いたロン・デニスの解任を発表。現在、ロン・デニスは2017年1月15日に契約が満期となるまで“ガーデニング休暇”に置かれている。マノーは、チーム買収の道を探っており、元マクラーレンでロン・デニスと長く働いてきたレースディレクターのデイブ・ライアンが、以前のボスに買収の可能性についてコンタクトをとったという。
マノーの現在のオーナーであるスティーブン・フィッツパトリックは、近年アメリカとメキシコのF1復活に貢献したタボ・ヘルムンドと交渉していたが、マノーがコンストラクターズ選手権10位とそのボーナスを失ったことで交渉は勢いを失ったとみられている。他の買収候補として、ケンタッキーフライドキチンのインドネシア法人であるジャゴニャ・アヤムを率いるリカルド・ゲラエルとマノーの元スポーティングディレクターであるグレアム・ロードンによるグループがいる。大富豪のリカルド・ゲラエルは、今年GP2を戦わせた息子のショーン・ゲラエルのF1昇格を目指しているとされている。ロン・デニスは、中国の投資家コンソーシアムと組んでマクラーレンの買収を試みたが失敗。その資金でマノーの買収に動いているとされている。