パストール・マルドナドが、ルノーのシート喪失の危機にあると報じられている。報道によると、現在、ルノーの関係者は、2016年のパストール・マルドナドのレースシートについてPDVSAとのスポンサー交渉をまとめるためにベネズエラにいるという。昨年のシンガポールGPの日曜日に、ロータスはパストール・マルドナドとの2016年の契約を発表した。
当時、ロータスはチームの売却についてルノーと交渉中であり、ルノーはパストール・マルドナドの続投に満足していたとされている。しかし、買収が成立した後、ルノーは、長年にわたってパストール・マルドナドのレースキャリアをサポートしているベネズエラの国営石油会社PDVSAを含めたスポンサーの評価を開始した。ルノーは、2月上旬のイベントでマシンのカラーリングを発表するとされているが、スポンサー契約は企業ロゴを掲載するスペースに大きく影響してくる。そのような状況のなか、ベネズエラの情勢が傾いており、パストール・マルドナドのシートが危機に瀕している。現在、原油価格の下落によってベネズエラは経済的に厳しい状況に置かれており、昨年12月に行われた国会議員選挙で与党が完敗、政治的に混乱している。ルノーがロータスの買収を正式発表した12月3日にカルロス・ゴーンCEOがドライバーラインナップについて名言しなかったのはそこが理由だと考えられている。だが、ルノーはその後、パストール・マルドナド、そして、PDVSAを継続することを決定し、新しい契約をまとめるために交渉を続けている。パストール・マルドナドは、有効なドライバー契約を保持しているが、PDVSAが継続しないことを選んだ場合、プランBに目を向けなければならず、元マクラーレンのドライバーであるケビン・マグヌッセンが最有力候補と目されている。もうひとりのドライバーとして契約を結んでいるジョリオン・パーマーに関しては、パストール・マルドナドの状況による影響は受けないとされている。
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