2026年F1カレンダーに、マレーシアGPがサプライズ復活する可能性が浮上した。中東情勢の悪化を受け、F1はバーレーンGPをはじめとする中東ラウンドの開催可否を慎重に見極めており、代替開催地としてセパン・インターナショナル・サーキットが有力候補の一つとなっている。現時点でF1は22戦開催を予定しているが、中東ラウンドが相次いで中止となればシーズン終盤のレース数が減少する恐れがある。そのためF1は、物流や日程面も含めた現実的な代替案の検討を進めている。
バーレーンGP開催は厳しい情勢に当初は、今季序盤に延期となったバーレーンGPを10月4日、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPの間に組み込む案が有力視されていた。しかし、その後のアメリカとイランの対立激化により状況は一変。イランによるミサイル攻撃などを受け、中東地域の安全保障への懸念が高まり、バーレーンGP開催を決断できる状況ではなくなった。F1は夏休み前にバーレーンGPの扱いを決定したい考えとみられているが、カタールGPとアブダビGPについては、できる限り判断を先送りする方針で、最終決定は数週間後になる可能性もある。今週末にはFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)が世界耐久選手権(WEC)の中東ラウンドについて判断を下す予定で、その結論がF1の判断にも大きな影響を与えるとみられている。セパンが有力候補に浮上した理由仮にバーレーンGPが開催できなくなった場合でも、F1は10月上旬の空いた週末を維持したい考えだ。その背景には、シーズン終盤のカタールGPやアブダビGPについても開催が保証されておらず、現在予定されている22戦からさらにレース数が減るリスクがあるためだ。代替開催地には物流面で厳しい条件が求められる。ヨーロッパでの開催は輸送上の問題から現実的ではなく、アゼルバイジャンから比較的近いトルコも候補に挙がっている。一方で、有力視されているのがマレーシア・セパンだ。シンガポールに近い地理的条件に加え、サーキットが空港に隣接しているため、短期間で機材を移動させる「バック・トゥ・バック開催」に対応しやすいことが評価されている。セパンは1999年から2017年までF1を開催していたが、開催権料の高騰などを理由にカレンダーから姿を消した。現在もMotoGPをはじめとする国際レースが開催されており、施設面では十分な受け入れ能力を維持している。終盤戦ではポルティマオも代替候補F1はカタールGPとアブダビGPについては現時点で開催を断念していないものの、万が一に備えてシーズン終盤の代替開催地についても検討を進めている。その候補として最有力視されているのがポルトガルのポルティマオで、ラスベガスGPの2週間後となる12月6日にシーズン最終戦として組み込まれる可能性がある。中東情勢の先行きが不透明な中、F1は安全性を最優先にしながら、22戦体制を維持するため複数の代替プランを並行して準備している。マレーシアGP復活の可能性も、その選択肢の一つとして現実味を帯び始めている。Source: The Race