ロータスのテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、エンジンの問題を乗り越えることができれば、第3戦までにはトップチームと肩を並べることができると主張している。 ロータスは、マシンとルノーのパワーユニットに多数の問題を抱えたことでプレシーズンテストで全ての目標を達成できなかった。総合的に見えて、最も不安な状態でオーストラリアへ向かうのはロータスといえる。
だが、ニック・チェスターは、今後1カ月でルノーとともに大きな前進を遂げることができれば、4月上旬の第3戦でバーレーンに戻ってくる頃にはライバルと渡り合えるようになると信じている。 ロータスが競争力を取り戻すのに必要な時間について質問されたニック・チェスターは「それはルノー・スポールとどれくらい進歩できるか次第だ」とコメント。「最初の2戦は厳しいだろう。第3戦頃には今よりもはるかに良い位置に戻れるはずだ。その間にルノーがどれだけ早く問題を解決できるか次第といえる」 「ルノーエンジンの理解不足だとは考えていない。走行不足によるものだ。我々はパワーユニットを理解している。だがもっと多くのマイレージが必要だ」「ルノーは、パワーユニットが彼らの望みを全てをカバーできると確信できる状態になるまで、それを理解するマイレージを必要としている。一方、我々シャシーがレース距離で信頼性のあることを確認しなければならない」 ニック・チェスターは、ロータスE22の競争力は確信しているが、走行不足がマシンの他の部分にも波及していることを認めた。「ダウンフォースは失われたが、シャシー自体のグリップレベルはそれほど悪くない」とニック・チェスターはコメント。「最大の問題は、シャシーとパワーユニット、エネルギー回生システムの働き方だ。いくつか矛盾が、コーナーに差しかかった時のドライバーの予測を難しくしている。必ずしもシステムが毎回同じ反応を示さないことがドライバーを困らせており、多くのタイムロスに繋がっている」