ロータスは、F1イギリスGPの決勝レースで、キミ・ライコネンのマシンでパッシブDRSをデビューさせる。ロータスは、昨年のF1ドイツGPのフリー走行でパッシブDRSを初テスト。今季マシンE21の発表会でもパッシブDRSのポテンシャルに自信をみせていたが、今週末初めてレース週末に投入していた。パッシブDRSは、ドライバーが操作するDRSとは異なり、特定のスピードに到達したときに受動的にリアウイングをストールさせて直線スピードを向上させるデバイス。
キミ・ライコネンは、F1イギリスGPの予選でパッシブDRSを搭載。決勝レースでも使用することになる。予選9番手だったキミ・ライコネンは、パッシブDRSにより多くを望んでいたことを認めるが、導入することで失われるものは何もなかったと述べた。「もう少し多くを望んでいたけど、明日どのような挙動をするか見てみたい。レースペースに役立つことを願っている」とキミ・ライコネンはコメント。「新しいパーツには常により多くのことを望むものだけど、今僕たちは適切な位置にいると思うし、前進できることを期待している」「試さなければ何も学べないし、それを使い始めることもない」「失うものはあまり多くはないと思う。新しいものを試さず、タイムを見つけられなければ、僕たちの前のドライバーには追いつけない」シルバーストンは、高速のストレートが多いため、パッシブDRSを試すには絶好の場所と言える。パッシブDRSは、クルマが特定のスピードに到達したときに起動/終了するが、同じスピードで適切に機能させるのが困難なデバイスとされてきた。デバイスがきちんとセットアップされていなければ、ドライバーは高速コーナーで不可欠なリアウイングのダウンフォースを失ってしまうことになる。