キミ・ライコネンのための2010年F1マシンによるプライベートテストを終えたロータスは、2月7日のプレシーズンテスト開始にむけてライコネンが準備ができていると確信している。キミ・ライコネンは、23日(月)にバレンシアで2年ぶりにF1マシンでの走行を実施。2日間のテストで2レース以上の距離となる666kmを走り込んだが、身体的な疲れはまったく示さなかったという。
ロータスのトラック運営ディレクターを務めるアラン・パーメインは「F1カーは走らせるのはかなり激しいが、彼はタフな男だ。ラリーカーではF1カーで使われる範囲の首の筋肉は使われていなかったと思う。彼は初日の午前中に50周を走ったが、まったく休憩のためにストップする必要はなかった」と Autosport にコメント。キミ・ライコネン自身もテスト後に首の痛みはなかったと BBC Sport に述べた。「首には少しの凝りも感じていない。もっと首に問題があるかもしれないと思っていたけど、まったくなかった」2年間F1から離れていたにも関わらず、キミ・ライコネンがバレンシアで示したパフォーマンスは、ヘレステストに向けてアラン・パーメインに確信を与えた。「一例を挙げよう。彼は軽い燃料でマシンを走らせていた。そして我々はかなり多くの燃料を入れた。我々はどのような違いが生じるか計算していた。彼のラップタイムは完全にその通りだった - コンマ1秒。印象的だった。彼が昨シーズン走っていないなんてわからなかったよ」キミ・ライコネンの最大の挑戦は、2012年のピレリタイヤへの対応だ。だが、ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、キミ・ライコネンにはタイヤに素早く対応できる能力があると確信している。「バレンシアでのテスト前後のキミ・ライコネンの『タイヤを学ばなければならない』とのコメントを見た。それが他のドライバーと比較した彼の視点の大きな違いだ。キミは我々がこのスポーツで観てきたなかで最も驚異的なドライバーのひとりだし、彼は全てを素早く学ぶと確信している」「キミはマシンにとても敏感だ。彼はタイヤの使い方、タレ、どのように労わる必要があるかを素早く理解する。以前にF1で走っていたときに慣れていたものと異なる点に注意を払う必要があるが、もちろんチームも彼にアドバイスするだろう」