2019年のF1世界選手権のカレンダー確定のためにリバティメディアはマイアミの動向を待っている。現状、3月から6月までに開催される開幕7戦(オーストラリア、バーレーン、中国、アゼルバイジャン、スペイン、モナコ、カナダ)のスケジュールは確定されていると考えられている。また、最終戦は12月1日にアブダビで開催することで決定したと Auto Motor und Sport は報道。
「残りのカレンダーは、マイアミでグランプリが実施されるかどうかにかっている」と同紙は付け加えた。2019年のマイアミGP関しては地元関係者との間で大筋合意には達していると報じられていたが、実際にはまだ解決しなければならない課題がかなり残されている。地元住民は道路閉鎖や騒音を理由に反対しており、“Better Florida Alliance”と称するグループはすでに「マイアミの道路を閉鎖するF1に反対する」という嘆願書を準備している。最新の情報によると、マイアミ市が2019年にF1を開催するためには7月1日(日)までに契約が締結されなくてはならないとの最終期限を設けられていたが、それまでに契約を締結することはできなかった。マイアミ市の関係者は「現時点で契約はまだ完了していません」と Forbes に語っている。マイアミの問題が解決された場合、マイアミGPは10月に開催される可能性が高く、2019年のF1カレンダーは今年と同じ21戦で行われることになると考えられているようだ。その場合、マイアミでのレースは現在、サーキット・オブ・ジイ・アメリカズ(COTA)で開催されているアメリカGPとメキシコGPのダブルヘッダーと同時期に組み込まれることになる。以前、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのオーナーであるボビー・エプスタインは、メキシコとの日程の近さからファンベースが分散されることへの懸念を表明していた。しかし、ボビー・エプスタインはCOTAがマイアミのレースと共存できると考えている。「我々がメキシコとの初めの数年で経験したように、マイアミも何年かは大きな課題に直面することになる。F1ファンの争奪戦がある。だが、それぞれは全く異なる経験であり、別のイベントだ。マイアミは素晴らしい景観とテレビ映像を生み出し、多くの目標を達成するだろう」とボビー・エプスタインはコメント。「我々は、一定の時間内で週末を通したファンの体験を作り出さなければならなかった。オースティンにはいくらかの経験があり、コース内外で素晴らしい体験を生み出すだけの大きな街であると同時に、F1がやってきたときに人々がそれを受け入れ、街中が染まるだけの小さな街でもある。マイアミの体験は別物だと思うが、両者がうまく共存することは可能だと思う。最初の数年は勝負するために真のプレッシャーがかかるだろう」マイアミのレースはリバティ・メディアがアメリカでのF1人気を高めるための試みの一つであり、ボビー・エプスタインは短期的には痛みがあっても、全て長期的に見ればそれはアメリカにおけるファンベースの拡大につながると認識している。「これはファンだけではなく、スポンサーや2つのイベントを活性化させる人々の問題でもある。両者がカレンダー上の同じ時期を共有する時間が必ずしもあるわけではない。F1の物流面でもそれは十分に理解できる。プロモーターにとっては好ましくない・・・実際好ましくない以上の話だがね!」「競争は良いものであり、苦痛に満ちたものになるときもある。だが、アメリカでのF1観客数が成長すれば、問題は小さくなっていくだろう」サーキット・オブ・ジ・アメリカは、2012年からアメリカGPを開催してきたが、現行の契約は2021年までとなっている。ボビー・エプスタインは、同サーキットでのレースに長期的な未来があると自信を持っている。「我々が継続を望んでいることは双方が予期していることだと思う。ルイス(ハミルトン)はここを世界で一番お気に入りの場所だと呼んだ。それがF1に役立った」「アメリカに永続的なF1の拠点をつくることが常に両陣営のビジョンにあった。そのため、継続できなければなければ全体にとって落胆になるだろう。契約の条項がそれを決めることになるのは間違いない」「我々はまだ独自の意味合いや課題を含むバーニー・エクレストンとの契約を解決することに取り組んでいる。F1のマネジメントとCOTAの双方がそれらの契約が含むんでる課題を解決しようとしている。カスタマーの希望は常に、製品の価格が時の進むにつれて安くなることだ」
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