F1は、アメリカ・マイアミの市街地コースでF1世界選手権を開催する案について、来週行われるマイアミ市当局の会議で提案が認められれば、早ければ2019年シーズンにも実現する可能性があることを明らかにした。発表によると、F1世界選手権の開催は5月10日(木)から開始されるマイアミ市の委員会の会議の議題に挙げられており、投票で賛成多数になれば、それがマイアミGP開催にむけた実質的なお墨付きを得ることになるという。
F1の商業部門を統括するショーン・ブラッチズは「現地のコミュニティーが、F1レース招致に関心を持っていることに感謝している。スタッフや関係者とともに、開催実現に取り組める日を楽しみにしている」とコメント。「世界中で5億人以上のファンを持つF1は、地球上で最も派手なレースであり、世界有数の象徴的地位と華やかさ、そして強固な観光インフラを併せ持つマイアミは、F1とファンにとって完璧な開催地だ」アメリカではすでに、10月にオースティンでアメリカGPが開催されているが、地元メディアによれば、マイアミGPも同じ時期での開催が見込まれ、契約期間は2019年から2029年の10年間になる可能性が高いという。2017年にF1を買収して新オーナーとなったリバティメディアは、以前からアメリカでのグランプリをもう1戦増やしたいとの意向を示している。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のマイアミ・ドルフィンズのオーナーである富豪のスティーブン・ロスも、マイアミは論理的な選択肢だと支持している。「マイアミは第1級のグローバル都市であり、F1は第1級のグローバルブランドだ。市とマイアミデード郡と協力しながら、世界的なイベントをもう一つ増やせると思っているし、実現すれば観光客をさらに引き付け、南フロリダの価値を高めることにつながるだろう」とスティーブン・ロスはコメント。また、会議に先立って、マイアミ市街地コースのレイアウト案が公開された。これまでIMSA、CART、およびフォーミュラEで使用されていたマイアミのダウンタウンの要素を取り入れたこのトラックは、NBAチームのマイアミ・ヒートホームであるアメリカン・エアラインズ・アリーナを通過し、 ポート・ブーヅバード沿いの橋を渡る高速セクションが特徴となっている。