マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、女性モデルに代わって“グリッドキッズ”を起用するというF1の動きを支持。F1の魅力を若いオーディエンスに広げるためのポジティブなステップだと考えている。今週、F1はレース前のセレモニーの一貫として、ドライバーのマシンの隣に将来のレーサーを立たせることを発表した。グリッドキッズは、各国のモータースポーツクラブによって、カートやジュニアカテゴリーに参戦する若者のなかから選ばれる。
その一方で、F1の伝統だったグリッドガールの廃止は大きな批判を呼んだ。ザク・ブラウンは「グリッドキッズは本当にいいと思う」とザク・ブラウンは述べ、2つの発表は同時になされるべきだったと付け加えた。「私は野球の大ファンであり、かつて試合でバットボーイをやっていた。学校で気付いたのは、子供たちはその興奮について話し、クラス全体で分かち合える素晴らしい経験だったということだ。『ザクがバットボールをやるからテレビを見よう』とね」「グリッドキッズは同じ興奮、エネルギー、話題、若いファン、それについて学校で話す人々を生み出すと思う。本当に良いアイデアだと思っている」だが、ザク・ブラウンは、レース前にプレッシャーが高まっているスターティンググリッドで女性モデルのことを考えたことはなかったと語る。「彼らはそれを変更する必要はあったか? 私はF1には他に変更しなければならないことがたくさんあると思っている。若いオーディエンスを引きつけることは確かに必要としていることではあるがね」ザク・ブラウンは、企業名の入ったコスチュームを着た女性を使えないことはスポンサーに少なからず影響はあるかもしれないが、それは簡単に補えることだと語る。「ハイネケンが主催したグランプリで、ハイネケンのブランド名が入った服を着た子供を起用することはないだろう」「だが、代わりを作ることが可能なレベルの露出だと思う。私がハイネケンの人間であれば、その瞬間の露出を失うことになるが、私がF1の人間であれば『君の言うとおりだ。もっと多くの看板を掲げることにしよう』と言うだろう」「スポンサーの視点でナビゲートするのは簡単なことだと思う」