現役グリッドガールは、2018年から伝統的なグリッドガールを廃止するとのF1の決定によって、自分たちが選び、誇りをもってやってきたグリッドガールの仕事をフェミニストによって奪われたと嘆く。F1の新オーナーであるアメリカ企業のリバティメディアは、“現代の社会規範にそぐわない”との理由で2018年からグリッドガールの廃止を決定。
元F1の最高経営責任者であるバーニー・エクレストンは「アメリカは今、少し上品ぶっている」としてリバティメディアの決定を批判している。特にアメリカでは“女性蔑視”“セクハラ”が大きな問題となっており、先月にはダーツ競技のProfessional Darts Corporationは、試合開始前に選手と一緒に歩く女性の廃止を決定。ボクシングや総合格闘技のUFC、自動車競技など、イベントを盛り上げ、観客を楽しませるために魅力的な女性を起用している他のスポーツにもスポットライトがあてられることになった。だが、実際にグリッドガールを務めてきた数名の女性は、F1の決定は、自分たちの意志で仕事を選択する権利を侵害していると批判した。F1のグリッドガールを5回務めてきたレベッカ・クーパーは「F1のグリッドガールが禁止されることは必然的に起きたことだと思います」と自身のTwitterでコメント。「女性が“女性の権利のために戦っていう”と主張して他の人がやっている仕事をとやかく言うのは馬鹿げていると思います。私たちは、自分たちが愛し、誇りをもってやってきた仕事を辞めさせられたのですから。ポリティカル・コレクトネスは行き過ぎていると思います」「私たちがこの仕事を辞めなければならなとしたら、他の仕事をどうなるのでしょう? グリッドガールは駄目、チアガールは駄目、女性シンガーはステージ上で何を着るかを決められ、女性モデルは雑誌に出てはいけないということでしょうか? 私は自分が着るものを選ぶ権利、愛する仕事を続ける権利のために戦いたいと思います。#fightformyrighttochoose」8年間にわたってグリッドガールを務めてきたローレン-ジェイドは「フェミニストのよって私たちの仕事が犠牲になりました!」とコメント。「私は8年間グリッドガールをやってきましたが、不快に感じたことは一度もありません! 私は、自分の仕事を愛しています。そうでなければやっていません! 誰かが私たちに強制しているわけではありません! 私たちが選んだことです!」ルーシー・ストークスは「私は自分の仕事を愛しています。私はリスペクトされていますし、チームのために仕事をすることを誇りにを思っています。“フェミニスト”に私たちの仕事を判断させるのは誰にとっても正しいことではありません。率直に言って、彼らは多くの女性たちの仕事を奪っています。平等と尊厳はどこにあるのでしょうか?」ハンナ・ルイスは、スーパーバイクのような他のモータースポーツがそのF1の決定に従うことになれば“破滅的”だと語る。「私はグリッドガールです」とハンナ・ルイスは語り始めた。「私は自分の仕事を愛していますし、自分で選んでやっています! 現時点での問題は、あまりに多くの人々がまったく怒っていない人々の味方みたいに怒りの声を挙げていることです! スーパーバイクやマン島TTがその決定に従うことになったら破滅的です」