F1新会長のチェイス・キャリーは、ホンダがF1を撤退する可能性を否定した。ホンダは、F1復帰以降パートナーシップを結んでいたマクラーレンとの決別が報じられている。ホンダは2018年からトロ・ロッソにパワーユニットを供給するとされているが、正式発表がないこの段階では、まだF1撤退の可能性も消えたわけではない。
F1イタリアGPが行われたモンツァではFIAとF1幹部がホンダと会談を行い、その後、FIAのジャン・トッド会長は、ホンダのF1撤退を回避させるために、本田技研工業の八郷隆弘社長に書簡を送り、ホンダへの支援を申し出たと報じられている。F1シンガポールGP前に開催されたプレスカンファレンスに出席したチェイス・キャリーは「ホンダは非常に重要なパートナーだ」とコメント。「モンツァでホンダの幹部と会議を行った。彼らはF1が進む方向に興奮しているようだった」チャイス・ケアリーがホンダに言及したことは、マクラーレンとホンダの決別を裏付けることになるかもしれない。だが、チェイス・キャリーは、ホンダがF1から撤退すことはないと確信しているようだ。「ホンダのことを話すつもりはない。私に言えるのは、我々にとって彼らは将来にコミットし、我々がF1と進む方向性に興奮しているように見えるということだけだ」今後のF1にとって、テクノロジーとエンターテインメントのバランスが重要な課題となってくる。現在のエンジンフォーミュラは費用対効果という点では失敗しており、タイトルを望めるチームはメルセデスとフェラーリのみに限られている。また、エンジンのノイズ問題など、解決すべき問題は多い。チェイス・キャリーは「テクノロジーは重要な要素だが、何よりもエンジニアリングを第一に考えるスポートになることは望まれていない。最先端の競争を生かした、ドライバーと素晴らしい競争になあることを望んでいる」と述べた。