リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年のF1フルシーズン残留が決まったことについて、「いまは正直、何よりも安堵の気持ちが大きい」と語った。今週末の最終戦アブダビGPを前に、ようやく落ち着いた状態で週末を迎えられると明かしている。23歳のローソンは来季もレーシングブルズで走り、チームメイトにはF1ルーキーとなるアービッド・リンドブラッドが加入する。一方、レッドブルではアイザック・ハジャーがフル昇格し、角田裕毅のシートを引き継ぐ。
「この週末を気楽に迎えられるのは久しぶり」ローソンはメディアデーで「正直、いまは何よりも安堵の気持ちが大きい。こうして週末を迎えるのがいつ以来か、思い出せない」と語った。「週末を少し楽しみたいと思うし、来年に向けてとても前向きでワクワクしている。オフシーズンも、ようやくしっかりとした計画を持って過ごせる」ローソンが来季残留を知らされたのは「カタールGPのレース直後」だったといい、その知らせを伝えたのはレーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインだったという。レッドブル昇格からの“降格”、そして21戦の戦いローソンの2025年シーズンは波乱の幕開けとなった。序盤2戦でレッドブルのマシンをドライブしたものの、パフォーマンス不足でレーシングブルズへ戻される形となった。その後の21戦でローソンは7度のポイントフィニッシュを記録し、最高位はバクーの5位。これらの結果がレーシングブルズのコンストラクターズ6位に貢献している。「あの降格は正しかったのか?」という問いにローソンは、レッドブルからの降格が“理由のある判断”だったのかと問われ、こう答えている。「その言葉(things happen for a reason)についてはよく考えるし、特に悪い時期には自分に言い聞かせるようにしている」「シーズン序盤は本当にいろいろなことがあって、たくさんのことを考えた。でも同時に、いまこうして振り返るのは難しい。僕たちはみんな自分を信じている。このスポーツにいる以上、自分より誰かのほうが優れているなんて思っていたら、ここにはいられない」2戦のみだったレッドブルでの走行については「短すぎて何が何だったか覚えていない」と述べつつ、こう続けた。「正直、十分な時間をもらえれば状況を理解して適応できたんじゃないかと思う。でも今年起きたことから僕は本当に多くを学んだし、強くなれたと感じている」