レッドブル傘下のレーシングブルズに所属するリアム・ローソンは、2025年F1メキシコGP決勝でわずか5周目にリタイアを余儀なくされた。スタート直後にカルロス・サインツ(ウィリアムズ)と接触し、マシンの側面に大きなダメージを負ったためだ。これでローソンは3戦連続ノーポイント、今季5度目のリタイア。第11戦イギリスGP以来のDNFとなった。
ローソンは15番グリッドから好スタートを切り、1コーナー外側のスペースを狙って順位を上げたが、サインツの動きにより接触を避けられなかった。「スタートはすごく良かった。ターン1の外側にはスペースがあったから、そのギャップを突いたんだ」とローソンは説明した。「多くのドライバーがスライドしていたけど、カルロスの横には十分なスペースを残していた。だけど彼は左を見ずにシケインをショートカットしてきて、結果的に僕のマシンの側面にぶつかってきた。残念ながらクルマの側面が壊れてしまい、リタイアするしかなかった」「今週末はスピードも良かっただけに、ここメキシコでそのポテンシャルを見せられなかったのは残念だ。もちろん学びは得られたので、2週間後のブラジルに向けて生かしていくよ」と続けた。レース序盤にはさらに危険な場面もあった。フロントウイングを破損してピットインした直後、コース上で作業していたマーシャルに接触しかけるというヒヤリとする場面が発生した。「なんだよ!? 嘘だろ? 見た? 今の!?」「マジで危なかった。あのままじゃ殺してたかもしれない」とローソンは無線で叫んだ。アラン・パーメイン代表「厳しい週末、全員が苦しんだ」レーシングブルズのアラン・パーメイン代表も、週末全体を「困難だった」と振り返った。チームメイトのアイザック・ハジャーも予選8番手から決勝13位に後退し、両者ともノーポイントに終わった。「我々にとって非常に厳しい週末だった。リアムはスタートで素晴らしい発進を見せたが、ターン1の出口で他車にぶつけられてしまい、大きなダメージを負ってリタイアするしかなかった」とパーメインは述べた。「アイザックに関しても、昨日のペースは良かったが、今日はそれを再現できなかった」「アメリカ大陸での2連戦は本当にタフだったが、ここから本拠地に戻って再び準備を整え、2週間後のブラジルで行われるスプリントに向けて全力で挑む」と締めくくった。
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