リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1アメリカGP決勝で「アストンマーティンのサンドイッチ」に挟まれたことでポイントを逃したと語った。終盤はフェルナンド・アロンソのすぐ後ろ、ランス・ストロールのすぐ前という形で走行し、思うように攻められなかったという。12番グリッドからスタートしたローソンは、カルロス・サインツJr.とアンドレア・キミ・アントネッリの接触に乗じて順位を上げたが、角田裕毅に先行を許し、終盤まで11番手を維持。
アロンソを攻め続けるも抜くことができず、最終的にアロンソから3.2秒差、ストロールに1.5秒差の11位でレースを終えた。アストンマーティンの“包囲網”に苦しむ「今日はアストンに完全にコントロールされていた。前にフェルナンド、後ろにランスという形で挟まれていた」とローソンはRacingNews365を含むメディアに語った。「厳しいレースだった。週末を通してマシンは速かったけど、結果を逃してしまった。レースペースは特別良かったわけじゃないけど、ほぼ全周でフェルナンドのギアボックスの真後ろにいた」「ポイントを取れなかったのは本当に悔しい」速さはあったが活かせず「フェルナンドのほうが余裕があって、僕を後ろのランスのほうへ押し戻しているようだった」と続けた。「ポイントを争えるスピードはあったのに、うまくまとめられなかったのが驚きだ。昨日(土曜)はすごく速かったけど、今は全体の競争が本当に拮抗している。誰よりも速さのアドバンテージを持つのは、すごく難しい状況なんだ」分析:ローソンに必要な“突破力”今回のローソンはレース全体を通じて堅実な走りを見せたが、前走車のアロンソを攻略できず、結果的にポイント圏外に留まった。アストンマーティン勢による挟み撃ちは戦略的にも巧妙で、ペース差がわずかな中団戦では抜きあぐねた格好だ。スプリントでは速さを見せたレーシングブルズだが、日曜のロングランではタイヤマネジメント面で苦戦。ローソン自身も「速さはあった」と語る一方で、それを結果に結びつけるにはさらなる仕掛けの強さが求められる。次戦メキシコGPでは再び高地特有のコンディションとなるが、ここで中団勢を打破できるかが、ローソンにとって重要なステップとなりそうだ。
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