リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2025年F1アゼルバイジャンGP予選でキャリア最高位となる3番手を獲得した。しかしその舞台裏では、約2時間に及ぶ長丁場のセッションで「トイレを我慢していた」という異例の苦境に直面していたことを明かした。予選は6度の赤旗で中断され、Q3の終了は現地時間18時近くにまでずれ込んだ。シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリが相次いでクラッシュした時点で、残り3分41秒。カルロス・サインツ、ローソン、アイザック・ハジャーの3人がタイムを記録していた。
その後マックス・フェルスタッペンにかわされたが、ローソンは3番手を死守し、オーストリアGPでの6位を上回る自己ベストを更新した。ニュージーランド人としては、1976年スウェーデンGPでクリス・エイモンが記録した3番手以来となる快挙。ローソンにとって初表彰台を狙う絶好のチャンスが訪れている。予選後、ローソンは「正直、何時間にも感じた。予選の2周目からトイレに行きたくて仕方なくて、全然快適じゃなかった。でも僕たちにとっては素晴らしい日になった」とスカイスポーツF1に語った。「今日はとにかく最初の2セッションを生き残り、毎周を最大限に活かすことが大事だった。モンツァでリスクを取りすぎて痛い目を見たことを学んでいたからね」「セッション全体を走れるように燃料を積んで、可能な限りすべての周を走った」「一番難しいのは雨が降り出したときだ。バイザーに雨粒が見えたり、路面が光り始めているのが分かっても、まだタイヤには温度が残っている。だから脳が『早めにブレーキを踏め、アクセルを抜け』と警告するんだけど、実際にはそうじゃない。Q3の最初の周はうまくまとめられなかったし、カルロスが素晴らしいラップを決めた。最後の周は少し雨が降っていたけど、全部無視して気にしないふりをして走った。それが功を奏したんだ」
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