リアム・ローソンは今季わずか2戦でレッドブルから衝撃の降格を受けたが、レーシングブルズで本来の走りを取り戻しつつある。ローソンは早期降格の後もレッドブルとの関係は「かなり強い」ままだと強調した。2023年から2024年にかけてレッドブルの姉妹チームで11戦に出走したローソンは、今季マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして初のフルタイムシートを得た。
セルジオ・ペレスの後任として角田裕毅ではなくローソンが選ばれたが、すぐに苦戦。オーストラリアと中国の2戦で厳しい結果に終わり、わずか2戦で降格を告げられ、角田が復帰した。わずかな適応期間しか与えられなかったこの決断には、いまも批判の声が根強い。姉妹チームに戻ったローソンは当初、ルーキーのアイザック・ハジャーに後れを取ったが、徐々に復調。直近7戦のうち4戦でポイントを獲得し、そのすべてでQ3進出を果たしている。レーシングニュース365の独占インタビューで、再適応に時間が必要だったかと問われたローソンは次のように語った。「僕たちはシーズンに向けて…僕はレッドブルでシーズンを迎える準備をしていた。だから僕の理解も学びもレッドブルのマシンに基づいていたんだ」「それで、もちろん切り替える時間はあまりなかった。あるチームで準備をしていて、そこから切り替えるというのは全然違うことなんだ」「でも同時に、僕はこのマシンを過去にドライブしていた。似たようなマシンをね。そしてチームのことを知っていたから、移行はかなりスムーズだった」リアム・ローソンは、2025年F1シーズンの2戦を戦っただけでレッドブル・レーシングからレーシングブルズへと降格となった。ハジャーが鮮烈なルーキーデビューを果たしている一方で、ローソンも直近の好調により彼との差をわずか2ポイントに縮めた。両者のペース差は大きく縮まり、レッドブルが来季、苦戦を続ける角田の後任を検討する可能性も広がっている。ファエンツァ拠点のチームで再び本来の力を発揮しつつあるローソンは、両チームとの関係は依然として良好だと断言する。「正直なところ、両方のチームで多くの時間を過ごしてきたから、『安全な場所』っていう表現は難しい」「でもエンジニアリング面で言えば、6〜7年にわたってレッドブルのプログラムで育ってきたから、両チームのエンジニアたちとの関係はかなり強いものになっている」「だからその点では正直なところ、あまり違いはない。F1において僕がより慣れているチームというだけで、僕のマシンでの時間はこのチームで積み重ねてきたものだ」「だから確かに、その面では経験や理解が深い分、慣れやすいと言える。でも両方のチームでの居心地という意味では、正直、あまり違いは感じなかった」