リアム・ローソンにとってフラストレーションの溜まるF1カナダGPは、ピットレーンで早々に終わりを迎えることとなった。レーシングブルズのローソンは、冷却系のトラブルによりリタイアを余儀なくされた。難しい予選セッションの後、チームが新しいパワーユニットを投入する決断を下したことでピットレーンスタートとなったニュージーランド出身ドライバーのローソンだったが、レース中に大きく順位を上げることはできず、今季3度目のリタイアを記録することになった。
ローソンは、週末を通してクルマの調子が良かっただけに、結果には失望したと語った。「ピットレーンからのスタートだったので難しいレースになることは分かっていたけど、昨日の厳しい予選のあとで新しいPUを入れる判断をしたんだ」とローソンは語った。「残念ながらリタイアしなきゃいけなくなってしまった。今週末のクルマのペースが良かっただけに悔しいけど、スピード面を改善し続けるし、自分自身もオーストリアに向けてリセットして臨むつもりだ」ローソンにとって2025年シーズンは厳しい戦いが続いており、これまでのところモナコで一度ポイントを獲得したのみとなっている。また今回のレースは、レーシングブルズにとってマイアミ以来のノーポイントレースとなり、チームメイトのアイザック・ハジャーも16位でフィニッシュした。この結果により、チームの連続入賞記録は3戦でストップし、コンストラクターズ選手権ではハースの後塵を拝することになった。チーム代表のローラン・メキースは、この結果が厳しいものであることを認めつつ、2週間後のオーストリアでのホームレースに向けてすでに前を向いていると述べた。「厳しい現実として、今日はトップ10で戦えるだけのペースがなかった」とメキースは語った。「アイザックはミディアムタイヤで走った第1スティントで激しいグレイニングに見舞われ、リアムのクルマは冷却系のトラブルにより残念ながらリタイアせざるを得なかった」「それでも今週末からいくつかのポジティブな要素を得たし、戦いは続いている。ファエンツァとミルトンキーンズで全員一丸となって、さらに強くなって戻ってくるつもりだ」
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