元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが、レッドブル・ファミリーによるリアム・ローソンの2025年シーズン残留を支持する発言を行った。シュタイナーは、レーシングブルズの現在のドライバー体制を維持することが最善策だと考えている。リアム・ローソンは、セルジオ・ペレスの離脱を受けてレッドブルとフルタイム契約を結んだが、開幕からわずか2戦で角田裕毅と入れ替わる形でレーシング・ブルズへと戻された。
23歳のリアム・ローソンはマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして苦戦し、現在はチームメイトのアイザック・ハッジャーにも遅れをとっている。ルーキーながら好成績を挙げているハジャーは、早くも角田裕毅の後任候補として名前が挙がっており、2026年のレッドブル昇格が噂されている。しかしシュタイナーは、現時点ではドライバーラインアップの変更は避けるべきだと主張する。「今はチーム内に少し落ち着きが必要だと思う」と、シュタイナーはRed Flagsポッドキャストで語った。「確かにハジャーはレッドブルに昇格できる可能性はある。角田が結果を出せなければ、彼にとっては試練の年になるだろう。彼がレーシングブルズに戻ることはないと思う。残るか、他のチームに行くか、それともF1を離れるかだろう」一方、レッドブル育成ドライバーで現在F2に参戦している17歳のアービッド・リンドブラッドも、昇格の噂が浮上している。リンドブラッドは今季F2初参戦ながらジェッダで初勝利を飾った。それでもシュタイナーは、ハジャーと特にローソンにはもう1年の猶予を与えるべきだと語る。「今の体制を維持すべきだと思う。今季の初めに起きたことを考えれば、ローソンをこのまま手放すとは思えない。レーシング・ブルズで2年目を戦わせてから今後を考えるべきだろう。リンドブラッドは非常に若いし、F2で1勝したからといってすぐに次のF1ワールドチャンピオンとは決めつけるべきではない」