リアム・ローソンは、F1スーパーライセンスポイントが少ないことにより、F1昇格を目指すドライバーにとってスーパーフォーミュラへの参戦はリスクが大きすぎると考えている。レッドブルのジュニアドライバーであるローソンは、レッドブルのF1プログラムでシートが空いた場合、間違いなく次の候補になるだろう。
その間、ローソンは日本でレースを続け、今週末にもてぎで開催されるスーパーフォーミュラでランキング2位につけている。ローソンはF2に2年間参戦し、2021年にデビューレースで優勝し、2022年にはさらにスプリントレースで4勝を挙げた。スーパーフォーミュラ参戦についてリアム・ローソンは「チャンスがあるなら、みんなにやってみることを勧めるよ」とSpeedcafeに語った。「残念ながら、スーパーライセンスポイントを獲得するのは難しい。他の場所では十分なポイントが提供されていないため、F3とF2に参加し、基本的にそれらのチャンピオンシップを通じてスーパーライセンスを取得することを余儀なくされている」「スーパーライセンスなしでスーパーフォーミュラに出場するのはリスクが大きすぎる」「幸いなことに、僕はスーパーライセンスを持っているので、ライセンスを取得するために特定の順位でゴールしなければならないというプレッシャーを感じることなくそこに行くことができた」F1に参戦するためには、ドライバーははスーパーライセンスを保持している必要があり、満たす必要のある多くの基準がある。その最たるものが公認競技会を通じてスーパーラインセンスポイントを獲得することで、過去3シーズンで40ポイントを獲得する必要がある。F2でのトップ3フィニッシュは40ポイント、インディカー・シリーズでのトップも40ポイント、F3、フォーミュラE、世界耐久選手権(ハイパーカー)はいずれも30ポイントに相当する。しかし、スーパーフォーミュラのポイントは最大でも25ポイントであり、その結果、この競技はスポーツの頂点への望ましい道筋にはない。それは、スーパーフォーミュラの車両がF1に近いパフォーマンスを提供し、特にF2のようなスペックカテゴリーよりも優れているにもかかわらずだ。「前回話したときからずっと言い続けてきたことだけど、最終的にF1に行く機会があるなら、可能な限りベストなポジションにいたい」とローソンは語った。「そして今年の活動は間違いなくそれを助けることになる」レッドブルは、ローソンが昨年末にF2に参戦した後、日本でレースをするよう呼びかけた。ただ、スーパーフォーミュラ参戦だけでなく、レッドブルとスクーデリア・アルファタウリのリザーブドライバーとしての責任を果たすために、前後に飛行機での長距離移動を強いられてきた。当初はダニエル・リカルドと仕事を分担していたため、その負担は軽減されていたが、リカルドがレースドライブに移ったことで、ローソンは単独で行動するようになった。「今は移動が多い」とローソンは自身の仕事について語った。「ずっとダニエルとリザーブの役割を少しだけ分担していた。彼が運転するようになった今、我々は基本的にすべてのレースに参加することになる」「確かに移動は多いけど、問題ない」「今のところ、日本への移動はかなり大変だ。時差ぼけのため、通常は2~3日早く到着する。ルーティンに慣れれば、それほど悪くない」ローソンはまだ2023年に公式F1に出場していないが(今年初めにレッドブルがオーストラリアで撮影した際、2011年仕様のRB7でダニエル・リカルドの替え玉を務めていた)、夏休み明けにF1が再開されれば、少なくとも1回のフリープラクティスをこなすことはほぼ確実だろう。各F1チームはシーズン中に1度、ルーキードライバーに開幕プラクティスを走らせなければならないというルールが残っている。残り10戦のうち3戦(カタール、アメリカ、サンパウロ)がスプリント週末であるため、その機会は限られている。アブダビでのシーズン最終戦は、3大会前のメキシコシティと同様、チャンスとなる可能性が高いが、スーパーフォーミュラのシーズン最終戦と重なる。したがって、ローソンに関しては9月初旬のイタリアGPへの出走が最も有力視されている。