第84回ル・マン24時間レースは劇的な幕切れとなった。6月18日(土)午後3時にル・マン24時間レースがスタート。スタート直前の強い雨により、セーフティカーの先導で約50分、7周の後に本格戦を開始。トヨタの2台と昨年の王者ポルシェとの三つ巴の首位争いを展開された。
レースは終盤までトヨタの#5号車が完全にレースを支配していた。しかし、残り6分、トヨタ TS050ハイブリッドにマシントラブルが発生。ドライバーを務める中嶋一貴の「ノーパワー、ノーパワー」と無線で悲痛な叫び声を挙げ、残り3分でホームストレート上でマシンをストップ。ポルシェの#2号車にトップの座を譲ることになった。優勝は、ポルシェ #2号車(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ)。ポルシェはル・マン24時間レース2連勝を成し遂げた。2位はトヨタ #6号車(ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉)、3位にはアウディ #8号車(ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス)が続いた。トヨタ #5号車は規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。 関連:【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト