第85回 ル・マン24時間レースが6月17日(土)・18日(日)にサルト・サーキットで行われ、ポルシェ #2号車が優勝。ポルシェが19回目のル・マン24時間レース総合優勝を達成した。2017年はル・マン24時間の素晴らしさと苛酷さを物語るレース展開となった。ポルシェ、トヨタという2台ワークスチームの全車がトラブルに見舞われ、各チーム1台ずつが後方から追い上げる展開となった。
盤石の走りでレースの大部分をリードしていたポルシェ #1号車が20時間を経過した時点でリタイア。優勝したポルシェ #2号車も開始2時間でギアにトラブルが発生して1時間にわたる修復作業を強いられた後、残り1時間でなんとか首位に立っての勝利だった。昨年、残り3分でル・マン初制覇を逃したトヨタは3台体制で挑んだが、予選で小林可夢偉が最速タイムを記録した#7号車が10時間に差し掛かった時点でリタイア。直後には#9号車も他車との接触が故障を招いてリタイア。#8号車もモーターにトラブルが発生して2時間にわたる修復作業を経ての9位完走となった。LMP2クラスは、俳優のジャッキー・チェン率いるJackie Chan DC Racing #38号車が総合2位に入る活躍。もう1台もクラス3位に入り、中国系のチームが躍進をみせた。最も激しいレースとなったのがGTE Proクラス。アストンマーティン、ポルシェ、コルベット、フォード、フェラーリがまさに24時間にわたって接戦バトルを展開。チェッカー目前でクラス首位を走っていたコルベットのタイヤが音をあげ、Aston Martin Racing #97号車が劇的な勝利。本当に素晴らしい戦いをみせた。GTE Amクラスはフェラーリが表彰台を独占。トップ5が2周以内という戦いのか、JMW Mortorsport #84号車がクラス優勝を成し遂げた。2017年 ル・マン24時間レース 動画関連:【ル・マン24時間 結果】 大波乱のレースでポルシェが19回目の総合優勝


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