かつてF1に参戦したオランダのスポーツカーメーカー、スパイカーがモータースポーツ復帰を視野に入れていることが明らかになった。特に、伝統のル・マン24時間レースへの再挑戦が構想として浮上している。スパイカーは1999年に設立され、2006年シーズン終盤にミッドランドF1チームを買収してF1へ参戦。2007年シーズンを戦った後、チームはインドの実業家ビジェイ・マリヤへ売却され、2008年からフォース・インディアとして活動した。
スパイカーが復活を示唆同社はF1以外にもル・マン24時間レースやル・マン・シリーズ、セブリング12時間レース、FIA GT選手権などに参戦してきた実績を持つ。スパイカーの最後のル・マン参戦は2010年で、それ以降はモータースポーツの舞台から遠ざかっていた。同社は2014年末に経営破綻したものの、2015年初頭に破産手続きを撤回。その後、2021年に再び破産したが、2022年にはスポーツカー製造事業への復帰を発表していた。そして最近、スパイカーはSNSで意味深な動画を公開。大きなプロジェクトが進行していることを示唆しており、同社でル・マン参戦経験を持つオランダ人ドライバーのイェルーン・ブリークモーレンも、その動きを認めている。「確かに何かが進んでいる」とブリークモーレンはRacingNews365に語った。目標はル・マンへの再挑戦現在スパイカーは、新型ロードカー「C8プレリアトール」を開発中で、今年後半に米カリフォルニア州で開催されるペブルビーチで公開される予定となっている。このプロジェクトは新たな投資家グループの支援を受けて進められており、その資金力を背景に長年温められてきたモータースポーツ復帰計画も再始動したという。ブリークモーレンは、共同創設者のビクター・ミュラーが当初からル・マン復帰への強い意欲を示していたことを明かした。「ビクター・ミュラーは最初から『再出発するなら、ル・マンにも戻る』と言っていた」もっとも、実際のモータースポーツ復帰にはまだ時間を要する見通しだ。メーカーには厳しいホモロゲーション要件が課されており、実現までには多くの課題が残されている。「まだ乗り越えなければならないハードルはかなり多い」とブリークモーレンは認める。「それでも、その意思が確実に存在することは間違いない」スパイカーのモータースポーツ復帰はまだ構想段階にあるものの、新たな投資家の支援を受けて再始動した同社は、将来的なル・マン24時間レース復帰に向けた準備を進めている。