FIA会長のジャン・トッドは、2016年にアゼルバイジャンで初開催されるF1レースとル・マン24時間レースのスケジュールが重なってしまったことを謝罪した。2016年のF1暫定カレンダーが、これまで通りに夏休みを設けるように微調整が加えられたことで、バクーの市街地レースは7月17日(日)から6月19日(日)に前倒しされた。これによって有名な耐久レースであるル・マンと日程がバッティングした。
2015年はF1と重なっていなかったため、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがポルシェからル・マン24時間レースに参戦し、見事総合優勝を飾った。しかし、ニコ・ヒュルケンベルグは防衛戦に挑むことすらできない。 ジャン・トッドは、すべての主要モーターレースカテゴリーの日程を衝突させずにスケジュールを組むことは不可能だと語る一方で、バクーのレーススタート時間とル・マンのフィニッシュ時間は重ならないと弁明した。「カレンダーの組み立ては非常に厄介な仕事だ。F1は21戦、フォーミュラEは10戦、世界耐久選手権が10戦、さらに14のラリーがある」とジャン・トッドは述べた。「一切の衝突なしに1つのカレンダーを作ることは不可能だ。だが、私はル・マンについては確信を持っている。(グランプリの)スタートは昼で、ル・マンのフィニッシュは午後3時だ。数名のドライバーにとっては参戦できないという問題があるだろう。申し訳ないが、これ以上のことはできない」 2016年のカレンダーは12月上旬に開かれる最後の世界モータースポーツ評議会においてまだ変更される可能性は残されている。ポルシェは、カレンダーが確定するまで、ニコ・ヒュルケンベルグの後任を決めないとしている。関連:2016年 F1カレンダー:世界モータースポーツ評議会が承認
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