2025年F1ラスベガスGPの決勝で11番手以下だったドライバーのコメント。11月22日(土)にラスベガス・ストリップ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第22戦 ラスベガスグランプリの決勝レースが行われた。11位以下のドライバーたちは、序盤の接触やタイヤの難しさ、トラックポジションの不利などから本来の力を発揮しきれない場面が多かった。レース展開に翻弄されながらも、各自が与えられた状況の中で最大限を尽くす走りを見せている。
レース後には、不運なアクシデントやマシンバランスへの不満、改善点などについて率直に語られている。ここでは11位以下でフィニッシュしたドライバー、そしてリタイアを余儀なくされたドライバーたちの声をまとめて届ける。11位:エステバン・オコン(ハース)「今日はポジティブな点がたくさんあった。レースはしっかり遂行できたけれど、ポイントに入るには少しペースが足りなかった。レース中ほぼずっとルイスと戦っていて、もし第1スティントでもっと彼を後ろに留められていたらと思うけれど、第2スティントでは僕のほうがかなり速かった。でもそれでも最後に追いつくには足りなかった。あと5周あればという感じだ。今週末は報われなかったように感じるけれど、いい点は多かったし、次に進むだけだ。」12位:オリバー・ベアマン(ハース)「オープニングラップはすごく良くて、すごく良いポジションまで上がることができた。その後はペースに少し苦しんで、なかなかリズムがつかめなかった。低速コーナーではすごくドライブが難しくて、ハードに変えてからは少し良くなったけれど、本来ならもっと早くエアロバランスを調整したと思う。でも序盤にうまく読み切れなくて、それができなかった。最初のスティントでは後ろのマシンを抑えるのに苦労したし、クルマが難しい状態だったからミスも出てしまった。最終スティントではグレイニングもあったけれど、全体的なペースは悪くなかったと思う。」13位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今日はタフなレースだった。ペースがなかった。今夜はドライコンディションだった時点で、ポイント争いは厳しくなると分かっていた。ストレートスピードも足りなかったから、バトルするのも守るのも簡単ではなかった。みんな全力を尽くしたけれど、今日はこんな日もある。来週のカタールではまたポイント争いができるよう頑張るよ。」14位:角田裕毅(レッドブル)「今日は自分たちが望んでいたようにはいきませんでした。予選でタイヤ内圧の問題があって、あれがなければもっと上の順位にいられたと思います。予選で起きたことはミスで、自分ではどうしようもありませんでしたが、本当にフラストレーションがたまります。あの時点までは週末の内容も良かったのに、避けられるはずの理由で良いレースをするチャンスを失ってしまいました。でもチームとして学ばなければいけないことだと思います。2周目のVSCのタイミングがうまくはまっていれば、今日はすごく良い戦略ができたと思いますが、その直前にピットしていたので本当に不運でした。最近はすべてが自分に逆風のように感じますし、プラン通りに進まない週末が続いています。昨晩施したクルマの変更も、期待していたほどペースに影響しませんでした。自分のコントロール外のことがたくさん起きていますが、自分がコントロールできることだけに集中するしかないと思います。ペース自体は上がってきていますし、クルマへのフィーリングも良くなっています。今はただ自分のやるべきことを続けるだけです。」15位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「数百メートルでレースが終わってしまったようなものだ。今日は自分たちのポテンシャルを全く示すことができず、本当に残念だ。ガブリエルがターン1であまりにも楽観的な動きをして、ランスに突っ込み、ランスが自分にぶつかってきてスピンした。その衝撃でクルマのリヤを壊してしまって、かなり大きなダメージを負った。今日は本当に良い週末だったし、濡れた路面でもドライでも速さがあったから、どれだけ戦えたのか見てみたかった。ポイント争いができたはずだから本当に残念だ。次はカタールで、こことはまったく違う条件だから、そこでまた全力を尽くす。あと2レース、最後までベストを尽くすよ。」16位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「チームのために本当に残念なレースだった。今週末はクルマの速さがあっただけに、なおさらだ。ターン1はとにかくすごく滑りやすくて、ブレーキを踏んだ瞬間に前のクルマがチェックアップして、逃げ場がなかった。そこでピアストリに接触してしまって、フロントウイングを壊してしまった。あれでレースが大きく崩れてしまった。今日は2台ともポイントに入れたはずだから、本当に残念だ。ただ、クルマのスピードは良かったから、そのポジティブな点をカタールにもつなげていきたい。」17位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「スタートで後ろから当てられてしまって、そこからのレースはダメージを抱えたままだった。スタート自体はうまくいって、ターン1の混乱を避けようとしていたんだけど、後ろからアレックスに当てられた。小さな接触に感じたけれど、フロアとディフューザーに大きなダメージを負ってしまった。前セッションまでのクルマと比べて、今日はかなり悪いフィーリングだった。バランスも悪くて、リアのグリップが足りず、スライドが多かった。ベストを尽くしたかったけれど、こういうレースでは自分のコントロール外のことが起きることもある。すぐに切り替えて、最後の2レースをポジティブな形で終えられるようにしたい。」DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「今日は本当にごちゃごちゃしたレースになってしまって、この週末をノーポイントで終えることになったのは本当に残念だ。昨日の予選クラッシュで後方からのスタートになり、さらにスタート手順の違反の疑いで調査されたけれど、リ reprimand だけで済んだのは幸いだった。そのあとルイスと争っているときにルクレールに抜かれ、すぐに戻ろうとして距離を誤って接触してしまった。あれでフロントウイング交換が必要になって、さらに5秒ペナルティも受けた。レース中は無線が完全に使えず、すべてピットボードだけでやりとりをしないといけなくて、旗やVSC、デブリの状況もまったく分からなかった。安全面でも大きなリスクだったと思う。今日は速さもあっただけに、本当に悔しい。こういう日はあるけれど、残念な1日だった。」DNF:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「まず最初に...