2025年F1ラスベガスGPのフリー走行3回目は、気温12℃・路面13℃という極端な低温のなかで進行し、路面状況が周回ごとに変化する“特殊セッション”となった。前夜の雨で部分的に湿った状態から始まり、インターかスリックかの判断が各チームを大きく分ける波乱の展開に。路面の乾き方とアタックのタイミングがすべてを左右し、序盤から各車が慎重にコンディションを探る難しい時間帯が続いた。
やがて路面が急激に改善し始めると、順位は秒単位で入れ替わる大混戦へ。中団勢が一気に上位へ浮上する一方、マクラーレン勢はトラブルや判断ミスが重なり最下位2台に沈むなど、予選を前にチーム間の明暗が鮮明に。最終的にはジョージ・ラッセルが1分34秒054でトップに立ち、メルセデスがこのコンディションを最も使いこなしたセッションとなった。オープニング:冷えた路面と“インターかスリックか”の駆け引きFP3は気温12℃・路面13℃という“冬のラスベガス”状態でスタート。前日の通り雨で路面には湿りが残り、序盤はドライバーたちが慎重にインターでのチェックを開始。ランド・ノリスやオスカー・ピアストリを含む多くのドライバーが滑りやすい挙動に苦しみ、走り出しは完全にコントロールショーの様相となった。路面が乾き始める:マクラーレンが真っ先にスリックへ“博打”カルロス・サインツJr.の「そろそろスリック」という無線が象徴するように、レーシングラインは急速に乾き始める。ここでマクラーレンは早めに勝負へ出て、チャンピオンシップリーダーであるノリスにソフトタイヤを投入。しかし路面はまだ完全に乾かず、ノリスは挙動が安定しないままタイムも出せず終わる。ピアストリもセットアップ変更で時間を失い、両者はこの判断が原因で19・20番手へ沈むことになる。中盤:路面改善が一気に進む、ウィリアムズ&レーシングブルズが急浮上完全ドライへ向かう局面になると、ウィリアムズとレーシングブルズが一気に順位を引き上げる。アレクサンダー・アルボンは理想的なアタックタイミングで3番手へ。アイザック・ハジャーとリアム・ローソンも4番手・7番手に飛び込み、中団勢が躍動。走る順番と路面状況が完全にリンクした“タイミング勝負”のセッションで、中団2チームは最高の流れを掴んだ。フェルスタッペンがトップ浮上も、完璧なアタックとは言えずマックス・フェルスタッペンは序盤にワイドに膨らむ場面やトラフィックに阻まれ、流れは決してスムーズではなかった。しかし路面改善がピークに向かう中でパープルセクターを記録し、暫定トップへ浮上。とはいえレッドブル全体の仕上がりにはムラがあり、角田裕毅が18番手に留まった点は懸念材料として残った。終盤ラスト3分の攻防:ローソン→ラッセル→アルボン…順位が高速で入れ替わるセッション終盤、各車が一斉にソフトアタックへ。■ ローソンがトップに浮上■ 直後にラッセルが更新■ さらにアルボンが続く──という“秒ごとに順位が変わる”劇的展開に。路面改善、燃料軽め、タイヤの適温がすべて噛み合い、事実上の予選モードに突入した。チェッカー:ラッセルが全員をねじ伏せた1分34秒054でFP3最速最後にすべてをまとめ上げたのはジョージ・ラッセルだった。1分34秒054でトップ、フェルスタッペンを0.227秒抑え、メルセデスが低温コンディションで群を抜く強さを証明。アンドレア・キミ・アントネッリも6番手に入り、チームとして理想的なセッションに。一方フェラーリはルイス・ハミルトンが5番手に入るも、シャルル・ルクレールはタイヤのウィンドウに苦しみ15番手へ。マクラーレンはピアストリ19番手、ノリス20番手という最下位2台となり、予選へ向けて巻き返しが急務となった。F1 ラスベガスGP フリー走行3回目 結果1.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分34秒0542.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分34秒2813.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分34秒8754.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分35秒1695.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分35秒2696.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分35秒3857.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分35秒4398.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分35秒5339.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分35秒54010.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分35秒56211.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分35秒58612.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分35秒66213.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分35秒73814.エステバン・オコン(ハース) - 1分35秒81715.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分35秒90816.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分36秒30517.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分36秒65018.角田裕毅(レッドブル) - 1分36秒66719.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分37秒02320.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分37秒112