ランド・ノリス(マクラーレン)は、2026年F1オーストラリアGP後、今季導入された新レギュレーションに強い懸念を示し、「大きな事故が起きる可能性がある」と警告した。アルバート・パークで行われた開幕戦では、ジョージ・ラッセルが優勝し、メルセデスがワンツーフィニッシュを達成。キミ・アントネッリが2位、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが3位・4位でフェラーリが続いた。ノリスは5位でフィニッシュしたが、優勝したラッセルからは51秒差をつけられる結果となった。
「追い抜きモード」が生む危険な速度差今季のF1では、新たに「オーバーテイクモード」が導入された。これは、バッテリー回生のために減速しているドライバーを攻撃する際に、一時的な大幅なスピード増加を可能にするシステムだ。ノリスは、この新しい要素が危険な速度差を生み出す可能性があると指摘した。「これはカオスだ。僕たちは大きな事故が起きるところに近づいていると思う。とても残念なことだ」「僕たちは運転しているが、ただ何かが起きるのを待っているような状況で、ひどいことになるかもしれない。それはとても気分のいいものではない」「ドライバーが何をするかにもよるが、接近速度が30、40、50km/hになることもあり得る」「その速度で誰かが別のドライバーに衝突すれば、マシンは飛び上がりフェンスを越えるかもしれない。自分自身や他の人にも大きなダメージを与える可能性がある。それは本当に恐ろしいことだ」フェルスタッペンも新ルールに不満マックス・フェルスタッペンも、新レギュレーションについて複数回にわたり疑問を示している。オーストラリアGPでは20番手から6位まで追い上げたが、ルールへの懸念を改めて口にした。「僕はレースが好きだが、限界というものもある」「F1とFIAが耳を傾ける意思があることは分かっているが、実際に行動してくれることを願っている」「僕だけが言っているわけではない。僕たちはただ批判するために批判しているわけではない。理由がある」「僕たちはF1を本物のF1、つまり“強化されたF1”のようなレースにしたいと思っている。でも今日のレースはそうではなかった」「彼らが心配すべきなのはレギュレーションだ。そこに集中すべきだ」ラッセルは「勝っていれば言わない」一方、オーストラリアGPを制したジョージ・ラッセルは、ノリスの発言について冷静な見方を示した。「もし彼が勝っていたなら、同じことは言っていないと思う」「昨年はマシンが硬すぎてポーパシングもあり、ドライバーは背中の痛みを訴えていた。だがマクラーレンのドライバーたちはポーパシングはないと言っていた。実際にはあったのに」「結局のところ、誰もが自分の立場で物を言うものだ。僕たちはみんな自己中心的な部分がある」「事実として、昨年は同じエンジンを使っていてマクラーレンが僕たちより良い仕事をして勝った。今年は今のところ僕たちの方が良い仕事をしている。それがこのスポーツだ」