2025年シーズンに自身初のF1タイトルを獲得したランド・ノリスは、26歳にして少年時代からの夢を叶えた。2026年シーズンは王者としてマクラーレンのマシンにカーナンバー1を掲げて臨むが、その立場がモチベーションの低下につながることは一切ないと強調している。ノリスは、初タイトルを手にした今もなお、勝利への渇望は以前と変わらず、むしろ自信を深めていると語る。
一方で、4度の世界王者であるマックス・フェルスタッペンとはメンタリティやアプローチが異なるとも認めつつ、その中に今も尊敬している点が多くあることを明かした。「結局のところ、もしこの先もう一度タイトルを獲れなかったとしても、僕には常に誇りに思えるものがある。それがどれほど大きな達成だったかも分かっている」とノリスは語った。「でも、それで再び成し遂げたいという野心や欲求が消えたわけではまったくない。今シーズンを『どうでもいい』という気持ちで迎えるなんて、そんな考え方は一度もなかった」「むしろ、昨シーズンは本当に楽しかったし、当然また同じことを味わいたい。できれば、今年の終わりにはもう少し長いオフシーズンがあるといいけどね」と続ける。「仮にこれ以上何も達成できなかったとしても、何があっても胸を張れるものがあるし、人が何と言おうと誇りに思える。でも今年も、去年と同じ野心を持って臨んでいる。もう一度勝つことを目指している」フェルスタッペンとは異なるメンタリティ歴代王者であるミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン、そしてマックス・フェルスタッペンも、タイトル獲得後に同じような心境だったのかと問われると、ノリスは次のように答えた。「ミハエルや他のみんなが正確に何を考えていたのかは、僕には答えられない」その上で、フェルスタッペンとの違いについても率直に語っている。「僕がマックスとは違うメンタリティ、違うアプローチを持っているのはかなり明らかだと思う。それが良いか悪いかは、人それぞれが判断すればいい」と述べた上で、こう続けた。「今でもマックスの中で尊敬しているところはたくさんあるし、正直なところ、時々は『自分にももう少しあればいいのに』と思う部分もある。でも僕は、常に自分自身のやり方で成長しようとしている」ノリスは、すでにタイトルを手にし、マクラーレンとの契約も少なくともあと2年残っているが、まだ改善すべき点が多く残っていると自覚している。「まだ、自分が到達すべきレベルに達していない分野があることは分かっている。今のレベルは高いけれど、こういうドライバーたちと戦うには、ほぼ完璧でなければならない」と語る。「もっと良くなりたい部分、取り組みたい課題はたくさんある。ただ、今の自分の土台はかなり強固だとも感じている」自信を深めた王者、変わらぬ原動力ノリスは、勝利へのモチベーションが「以前とまったく同じ」であることを重ねて強調した。「何も失っていない。それどころか、より自信がついたと思う」と語り、これまでの自身の変化を振り返る。「以前からインタビューで何度も言ってきたけど、僕は“見て初めて信じられる”タイプなんだ。特に自分自身のことになるとね。初めてポールポジションを獲れると本当に信じていたか? 初勝利できると信じていたか? でも実際にやってみたら、『ああ、できるんだ』と思えた」「それが僕の考え方だったし、理由はともかく、そうやって信じてきた。そして去年は多くの面で成長できた。特にメンタル面だ。準備の仕方、良い瞬間や悪い瞬間、そしてその間にあるすべてへの向き合い方が良くなった」最後にノリスは、自分にとって最も重要なのは「自分自身の道」を見つけることだと強調する。「過去に他の人たちがやってきたことを無視するつもりはない。でも、何が自分を突き動かしているのかを理解することが一番大事なんだ」「僕のモチベーションの大きな部分は、ただ表彰台の一番上に立つことや、トロフィーを手にすることだけじゃない。チームと一緒にいること、彼らにトロフィーを持ち帰らせること、みんなで祝って喜び合うこと、そういう部分にもある」と続けた。「だから正直、他の人たちがどう考えてきたかはあまり気にしていない。もう一度勝つこと、そしてチームを誇らしい気持ちにさせることへのモチベーションは、今もまったく変わらない」