ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1アブダビGP初日にFP1とFP2の両セッションでトップに立ち、タイトル決戦に向けて幸先の良いスタートを切った。しかし、ノリス本人は依然として慎重で「まだ笑える状況じゃない」と語り、MCL39に対する手応えは万全ではないと明かした。ノリスは現在、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に12ポイント、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に16ポイントのリードを持って最終戦を迎えており、表彰台フィニッシュを果たせば自力でタイトルを決められる。
FP2では2番手フェルスタッペンに0.363秒差をつけ、紙の上では完璧な初日となったが、ノリスの表情は引き締まったままだった。「もっと良くできる」ノリスが語る本音ノリスは走行後、「もちろんタイムだけを見ればすごく良い状況だけど、まだクルマにもう少し欲しい部分がある」と語った。「完全にハッピーでもないし、完全に自信があるわけでもない。クルマで色々なことを試している途中で、それを理解しようとしているところだ。今夜のうちにさらに改善できることがあるはずだ」「悪い日ではないし、ポジティブな1日だったのは確かだ。でも予選になるとみんな一気に近づいてくる。だから、まだ笑える状況じゃない」フェルスタッペンとの接触未遂は調査の末“お咎めなし”FP2序盤にはノリスとフェルスタッペンの間で軽いドラマがあった。ターン1出口でフェルスタッペンがノリスの進路を避けるように動く場面があり、スチュワードが事象を調査したものの、最終的には「不問」とされた。ピアストリは11番手発進チームメイトのピアストリはFP1をルーキー枠走行のパトリシオ・オワードに譲ったため、FP2のみの出走となり11番手で初日を終えた。