ランド・ノリスはオランダGPで大きなリタイアを喫し、それが「自分のコントロール外だった」と語った。チームメイトでありタイトルを争うオスカー・ピアストリとの差は一気に広がった。オープニングラップで2番手を失った後、すぐにマックス・フェルスタッペンを抜き返したノリスは、72周のレースの大半でピアストリを追走した。
DRS圏内となる1秒以内に迫り、終盤にチャンスを狙える位置にいたが、残り8周で無線越しに「煙の匂いがする」と報告。その直後にマシンを止めることを余儀なくされ、今季2度目のリタイアとなった。前回はカナダGPでピアストリとの接触によるものだった。ピアストリがザントフォールトで今季7勝目を挙げた一方、ノリスは夏休み明けの初戦を前にわずか9点差まで迫っていたチャンピオンシップで、34点差に広げられる形となった。「ただタフなレースだった」とノリスは心境を問われて語った。「少しがっかりしたけど、最終的には自分ではどうしようもなかった。フラストレーションはあるけど、僕のコントロール外だったから、何もできなかった」ノリスは週末を通してピアストリより強さを示しており、前年のザントフォールトでの勝者でもあったが、ポールポジションは0.012秒差で逃した。決勝でもたびたび速さを見せたが、首位を奪うのは非常に困難だったと振り返る。「ここではあまり多くのことはできない。オスカーより少し速いと感じていたけど、ここで抜くには0.8秒速くないといけないし、僕は0.8秒速くはなかった」とノリスは語った。「ほぼ全レースで2秒以内でついていけたのはいい走りだった。正直、今日は2〜3秒以内で走れるとは思っていなかった。ダーティエアは4秒ぐらいから出始めるからね」「僕はいい仕事をしたと思うけど、それで多くの意味はない。ポイントを多く取れたわけでもないし、何かが変わるわけでもない。ただペースが強かったという安心感はある。次のレースに目を向けるだけだ」
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