ランド・ノリスは2025年F1ベルギーGPをポールポジションからスタートしたが、レース序盤にオスカー・ピアストリに先行を許し、2位でのフィニッシュとなった。それでもチームとしては理想的な1-2を成し遂げ、満足感をにじませた。スタート後、ターン1の立ち上がりでわずかにバランスを崩したノリスは、直後のケメルストレートでピアストリの猛追を受けてトップを明け渡す形に。インターミディエイトでの序盤は安定したペースで走行していたが、主導権を取り戻すには至らなかった。
スリックタイヤへの交換では1周遅れてピットインしたことが響き、ピアストリとの間に約8〜9秒の差が発生。その後はハードタイヤの優位性を活かして差を詰めたが、ラ・スルスやプーオンでのわずかなミスも重なり、最後は1.8秒差まで迫るも逆転には届かなかった。「オスカーは素晴らしいスタートを決めた。言うことはないよ。オー・ルージュを僕より少し攻めて、スリップストリームを得て抜いていった。それだけのことさ」その後はハードタイヤに履き替え、終盤にかけてピアストリに迫ったが及ばなかった。「"たられば"を言っても仕方ない。ピアストリもミスはしただろうけど、完璧に走っていたなら僕には勝てなかった。後で自分の走りを見直すけど、今日はチームにとって素晴らしい日だった。久々の1-2だし、オスカーもよくやった」ノリス「僕が1番手で入っていれば…」勝機逃した2位表彰台ピットストップではピアストリより1周遅れてのタイヤ交換となった。「ハードタイヤを選んだのは僕の判断だった。ウィル(エンジニア)に『ハードにする?』って聞かれて『うん』と答えただけ。オスカーがミディアムにしたのは知らなかった。終盤にハードのグリップが良くなってきて追いつけたけど、ピットでの差が8〜9秒くらいあった。それを詰めたのは大きな成果だったよ」ピットインのタイミングについてはこう振り返る。「2台まとめて入ること(ダブルストップ)も選択肢だったけど、そうするとタイムロスも大きい。スリックタイヤがかなり良かったから、もっと早く入ってもよかったかもしれない。オスカーがいいタイミングで入り、僕はその1周あと。まあ、そういうこともあるさ」次戦ハンガリーに向けては自信をのぞかせた。「ブダペストは僕にとって相性のいいサーキット。去年はポールを獲ったし、F1キャリアのスタート地でもある。今日には少しがっかりしてるけど、来週が楽しみだよ」
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