ランド・ノリスは、F1アゼルバイジャンGPの終了時に、チャンピオンシップのライバルであるマックス・フェルスタッペンの違反の可能性についてFIAに警告した。フェルスタッペンは、レース終了後にバーチャルセーフティカー(VSC)導入中に他のドライバーを追い越したとして調査を受けている4人のドライバーの1人である。セルジオ・ペレスとカルロス・サインツJr.がクラッシュしたため、VSCがレースのファイナルラップに導入された。
レースはVSCが導入されたままの状態でトップドライバーたちがチェッカーフラッグを受けたため、フェルスタッペンはノリスより40秒も遅れてゴールラインを通過した。ノリスはVSC速度のまま、前方のジョージ・ラッセルを追い越すことはできず、その間にフェルスタッペンは2台に追いついた。フェルスタッペンはターン18へのアプローチでノリスを追い越し、ターン19の右コーナー手前でラッセルを追い抜いた。ノリスはすぐにレースエンジニアのウィル・ジョセフにフェルスタッペンに追い抜かれたことを報告した。『マックスはみんなを追い抜いている』とノリスは無線で報告した。『まだVSC中だよね? まだ問題があるのかどうか分からないけど、まだVSC中だ」フェルスタッペンはラッセルとノリスの前にピットに入り、2人はピットレーンに到着するまで順位をキープした。昨日の予選でイエローフラッグが出されていたことに気づかず1周を無駄にしてしまったノリスは、フェルスタッペンの行為が合法なのかどうか確信が持てなかったため、チームに問い合わせたという。「昨日と同じように、ダッシュボードに『VSC』と表示され、黄色のライトが点灯していた」とノリスは説明した。「明らかにクラッシュしてしまったし、コース上での救急隊員の出動など、通常であれば追い越しはできない状況だった」「でも、彼は追い抜いていた。僕はただ疑問に思っただけだ。チームに尋ねたが、追い抜きは許可されていないと思っていた。でも、僕が間違っているのかもしれない」しかし、フェルスタッペンは、許可されていない追い抜きはしていないと否定した。「バーチャルセーフティカー導入中に追い抜いたわけではない」とフェルスタッペンはスカイに語った。「ラインを越え、レースは終了した。そして、過去にも、今年にも、まったく同じことをした例がたくさんある。だから、僕としては少し驚いている」ニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリー、エステバン・オコンも、レース終了後のVSC導入中の追い越しについて調査を受けている。