ランド・ノリスは、マイアミGPでF1初勝利を収めた後も、F1に対する考え方やアプローチに変化はないと感じていると語る。マクラーレンのドライバーであるランド・ノリスは、マイアミGPでセーフティカーのタイミングを利用してフリーピットストップを行い、リスタートでマックス・フェルスタッペンを引き離して、110回目の挑戦でF1初勝利を手にした。
F1初勝利は、いわば「洪水のあとの干上がったような瞬間」であり、その基準を超えるとドライバーはさらに勢いを増して勝利を重ねることができるとよく言われるが、ノリスは自分のアプローチが大きく変わったとは感じていない。マイアミでの勝利は、その週末にマクラーレンが導入した数々のアップグレードのおかげだった。24歳のノリスは、アップデートされたパッケージを最大限に活用することができた点も強調し、自分のアプローチは変わっていないが、自分が戦っているポジションは変わったと強調した。今は考え方が変わったかと聞かれたノリスは「特には」と答えた。「いや、本当に、あまり変わらない。僕としては、いつも同じように感じられるように努力しているんだ」「あまり変えようとすると、プレッシャーや緊張を感じるようになると思う。でも、僕はいつもと同じことをしている。コースに出て、データを確認し、できるだけ速く走ろうとしている。何も変わらない。ただもっと上の順位を目指しているだけだ」「予選でポールポジションを獲得しようとしているときなど、緊張やプレッシャーが少し強くなるのは当然だと思う。でも、それと同時にそれほど大きく変わることはないはずだ」マクラーレンの開発成功に続き、フェラーリとメルセデスもそれに続いた。これにより、レッドブルとそれに続く3チームとの戦いはますます激しさを増し、ミルトン・キーンズを拠点とするチームは、過去4回のグランプリで2勝しか挙げられていない。現チャンピオンはほとんどのサーキットで依然として優位に立つと予想されているが、その差は間違いなく縮まっており、このためここ数週間の4レースはシーズン開幕の5レースよりもかなり接戦となっており、これはノリスにとって良い影響を与えている。グランプリで優勝を経験したノリスは、アプローチは変わっていないが、トップで戦うことで「さらなる興奮」が得られ、違いを見つけるための「さらなるモチベーション」が得られたと認めた。「僕はただ、自分にとってベストなポジションを確保しようとしているだけだ。マシンに乗っているときの感覚はとても重要で、自信を持って快適に運転し、考え過ぎないようにしているんだ」とノリスは説明した。「でも、トップ3や優勝を目指して戦っているという実感があるだけで、気分は良いんだ」「より興奮し、よりやる気が湧いてくると思う。そして、そのすべてが1000分の1秒、100分の1秒の差を見つけようとする気持ちに繋がると思う。その一瞬の差が、1位になるか5位になるかの分かれ目になるからだ」