マクラーレンF1のランド・ノリスは、2021年F1オーストリアGPで今季3回目の表彰台となる3位でフィニッシュ。しかし、レース序盤のセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)との絡み合いに科されたペナルティによって不満を述べた。5秒加算ペナルティを受けたノリスは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)に重要なトラックポジションを奪われた。
2番グリッドから素晴らしいスタートを切ったランド・ノリスは、セーフティカー明けの4周目にセルジオ・ペレスから強いプレッシャーを受けた。セルジオ・ペレスはターン4でアウトサイドからランド・ノリスに攻撃を仕掛けたが、ノリスは一歩も退かず、ペレスはグラベルにはみ出し、10番手まで後退した。スチュワードの審議に続き、ノリスにはペレスを押し出したとして5秒加算ペナルティを科した。マシンから降りたランド・ノリスはその裁定に激しく反対した。「とても楽しかった。素晴らしいレースだったし、エキサイティングだった。でも、がっかりしている。僕たちは2位にであるべきだったからね」とランド・ノリスは語った。「1周目は本当にレースだったと思う。彼はアウドサイドから抜こうとしたのはちょっと馬鹿げている。勝手にコースを外れていった。僕は彼をプッシュしてさえいない。意味が分からないし、3位はうれしいけど、フラストレーションも感じている」ランド・ノリスは唯一のタイヤ交換でのピットストップ中にタイムペナルティを消化。同時にピットストップを行ったバルテリ・ボッタスに抜かれた。記者会見でランド・ノリスはスチュワードの扱いが厳しいものだったと思っている理由を説明した。「僕の観点では、何かと比較したいのであれば、イモラのマックス対ルイス(ハミルトン)だね」とランド・ノリスは語った。「彼はそれでペナルティを受けた? 受けていないよね。それと同じだ。リスタートだったし、セルジオはコーナーの出口にグラベルがあることは分かっている。下り坂だし、膨らみやすい。それが起こっただけだ」「F2やF3などのカテゴリーを観れば、あそこでアウトサイドを回ろうする人はコミットしていなければグラベルに飛び出している。それがまさにあのコーナーの流れだ」「リスクを犯したのは彼だし、僕ではない。彼はやるべき方法でオーバーテイクをコミットしていなかった。彼は自分でグラベルに出て行った。僕のミスだとは思っていない。でも、ペナルティを科すのは僕じゃないしね・・・」フラストレーションを感じてはいるランド・ノリスだが、マクラーレンがルイス・ハミルトンを抜いて3位を手にしたレースの内容に満足していると語る。「先週末と比較して僕たちは一歩前進した。予選で4番手、ポールから0.4秒差だった。今回、僕たちは2番手で、ポールから0.05秒差だ」とランド・ノリスは語る。。「だから、僕たちは一歩前進した。マシンは良くなったと思うし、予選とレースの長い距離の両方で運転していて素晴らしかった」「コンディションも助けになったし、宿題やって、改善すべきいくつかのことから学んだことで、戦略へのアプローチなど、今週末はすべてが先週と比較して少し違っていた。いろいろなことがあるけど、クルマが少し良くなっていることが主なことだった」キャリア4回目の表彰台を獲得したランド・ノリスは、ドライバーズランキングで4位をキープ。3位のセルジオ・ペレスとは3ポイント差だ。
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