ランド・ノリスは、2019年に自分がマクラーレンでF1デビューするときの状況は、2007年にルイス・ハミルトンがF1デビューを果たした頃とは“非常に異なる”と強調。同じようにマクラーレンの育成ドライバーとしてデビューを飾った二人を比較することに注意を促した。“将来のスター候補”として注目を浴びるランド・ノリスは、2019年にストフェル・バンドーンに代わってマクラーレンのレギュラードライバーの座を確保。カルロス・サインツとともに2019年のF1世界選手権を戦う。
2015年以降、ジュニアカテゴリーで5つのタイトルを獲得しているランド・ノリスは、現在F2でメルセデスのジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルとタイトルを争っている。F1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、GP2でタイトルを獲得して、2007年にフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてマクラーレンでF1デビュー。初年度から優勝を飾り、タイトルを争い、センセーショナルを巻き起こした。翌年、マクラーレンで最初のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンは、2013年にメルセデスに移籍し、その後の5年間でさらに3回のタイトルを獲得している。逆にマクラーレンはルイス・ハミルトンの離脱以降、1勝しか挙げられておらず、ホンダと組んだ2015年から2017年にはチーム史上最悪のシーズンを過ごし、その低迷はルノーにF1パワーユニットを変更した現在も続いている。「僕はずっとルイスを見て育ってきたし、彼の特性、主に彼のスピードに刺激を受けていた」とランド・ノリスはコメント。「彼の素のペースとスピードは、現時点のグリッドの全員のなかで1番だと思う」「5回目のワールドチャンピオンを獲得しそうな人と比較されることは決して悪いことではないと思う。悪い統計ではなく、良い統計と比較される限りはね」「それでも非常に状況は異なる。彼がマクラーレンが入ったとき、彼らはかなりうまくやっていた。僕は彼らがかなり大変な時期を過ごしているときに加入する。実際、ここ数年で状況は少し失われてしまった」「来年、カルロスとドライブする機会はフレッシュなスタートだと思うし、チームが必要としている場所に返り咲くために必要としていることだと思う」ランド・ノリスは、今年のF1ハンガリーテストでマクラーレンに印象を与え、F1ベルギーGPのフリー走行1回目でグランプリ週末デビュー。F1イタリアGPでは2度目のフリー走行を担当している。しかし、ルイス・ハミルトンがF1デビューを果たした時代と比べるとテストの機会は圧倒的に少ない。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、二人に類似点が期待されるのは“自然”なことだと考えている。「ルイスはここでスタートしたし、ルイスはイギリス人であり、素晴らしいチャンピオンなので、それは当然なことだと思う」とザク・ブラウンはコメント。「彼が進んでいる速度を考えれば、彼はF1史上最も成功を収めたドライバーになるかもしれない」「皆さんが実際にできることはランドを見ていくことだけだと思う。彼が成し遂げてきたことは、彼が将来のスターであり、適切なクルマがあれば、将来のワールドチャンピオンになるはずだと言える」「だが、ルイスとの比較はすべて英国ということからきていると思う。なぜ彼を(ミハエル)シューマッハと比較しないのだろう? 人格やドライビングスタイルに限らず、多くの類似点があると思う。とにかく、私はランドは将来のスターだと考えている」
全文を読む