アストンマーティンF1のランス・ストロールは、F1ハンガリーGP後、ザントフォールトで投入予定のホンダF1新パワーユニットに期待を寄せながらも、「メルセデスと同じくらい速くなれるかといえば、おそらくそこまではいかないだろう」と現実的な見方を示した。一方で、ハンガリーGPで初投入されたAMR26Bの大規模アップデートについては「チーム史上最も励みになるアップデートかもしれない」と高く評価。マシンの進歩を実感したことで、今後はホンダF1のパワーユニット改善が競争力向上の鍵になるとの認識を明かした。
ホンダF1新PUに期待も「メルセデス並みは難しい」ストロールは、今週ハンガロリンクでテストされるホンダF1の新パワーユニットについて、期待を寄せながらも慎重な姿勢を崩さなかった。「ザントフォールトでエンジンアップデートがどれだけ効果を発揮するか見てみないと分からない。でも、それでもサーキット次第な部分はある」そして、その効果については現実的な見方を示した。「エンジンが改善されたからといって、メルセデスと同じくらい速くなれるか? そうなればいいと思うけど、おそらくそこまではいかないだろう。だからバクーやモンツァのようにパワーが重要になるサーキットでは、やはりもっと厳しい戦いになるはずだ」アストンマーティンは今季、シャシー性能の不足とホンダ製パワーユニットの出力不足に苦しんできた。ハンガリーGPでは空力アップデートで前進を果たしたが、ストロールは真の競争力を得るためにはパワーユニットの改善が不可欠との考えを示した。「チーム史上最も励みになるアップデート」エイドリアン・ニューウェイの指揮のもと、アストンマーティンはハンガリーGPで16項目に及ぶ空力アップデートを投入。予選ではQ1敗退を喫したものの、決勝では13位まで順位を回復し、ストロールはマシンの進歩を実感したという。「本当に良かった。今週末は大きな前進を果たした。まだ中団の先頭争いをできる位置ではないけれど、十分に戦えるところまで来ている。もちろん、もっとパワーが必要だし、パフォーマンスもさらに向上させなければならない。ダウンフォースもパワーももっと必要だけど、この方向で開発を続けていくだけだ」さらに、今回のアップデートがチームにとって大きな転機になるとの手応えも口にした。「本当に素晴らしいことだ。これは本当に長い間で最も励みになるアップデートだし、もしかしたらこのチームの歴史の中でも一番かもしれない」また、決勝で早めにソフトタイヤへ交換した理由については、戦略ではなくクリーンエアを確保するためだったと説明した。「昨日の予選は本当に悪くて、ウィリアムズ勢の後ろに埋もれてしまっていた。このコースはオーバーテイクが難しいから、とにかく前が空いた状態で走りたかったんだ」ストロールは今回の空力アップデートによってアストンマーティンが正しい開発の方向性を見いだしたと感じている。そのうえで、今後はホンダF1の新パワーユニットとさらなる空力アップデートが加わることで、チームが中団争いでどこまで競争力を高められるかに期待を寄せた。