ロバート・クビサにとってF1復帰戦となったオーストラリアGPは厳しい週末となったが、自分がどこを改善しなければならないかはわかっていると前を向く。2011年のラリー事故で重傷を負ってF1から遠ざかっていたロバート・クビサだが、今年ウィリアムズで8年ぶりにF1レースに復帰。しかし、予選ではクラッシュを喫して最下位、決勝でもチームメイトのルーキー、ジョージ・ラッセルに周回遅れての最下位でレースを終えた。
それでも、ロバート・クビサはF1に復帰したことに後悔はないと語る。「バルセロナテストの前に、チームのみんなに『僕は去年、一度もコースオフを経験していないので、限界がどこかを知るためにトライしなければならないだろう』とチームに伝えていた」とロバート・クビサはコメント。「予選でのミスはプッシュすらしていない時だったのは確かだ。あれは僕が判断ミスによるものだ。でも、そういったことも全て学んでいかなければならない」「例えば、ルーキードライバーたちが下位カテゴリーで走っていた頃、僕は生きるために戦っていた。それは週末のアプローチに大きな違いを生む」 「自分自身の状態については率直に受け止めている。予選ではいろいろとがっかりした。自分のパフォーマンスだけではなくね。でも、その理由は分わかっているし、思うように対処できなかったものもあった。レースではさらに難しい状況になったけど、それには正しく対処できたと思う」 「制約があるので、僕は他の人たちよりも多くの結果を残さなければならないかもしれない。そうしないと人々は僕の能力について疑問符や疑いを抱き続けることになるだろう」「僕にできるのは、出来る限りベストな仕事ができるように努力して、全てのグランプリでポジティブなこととネガティブなことの両方を残し続けることだ。全てが100%ポジティブということはあり得ないと思っている。常にもっとうまくやることはできる。レースに勝っていたとしても必ず改善できる場所はある」 「もちろん、自分がどこを改善しなければならないかはわかっている。自然と起きたポジティブなことのいくつかは僕の予想していなかったものだった。そして、難しかったことの大半はすでに予想していたものだった。過去にF1を経験しているし、F1がどれほど変化したかもわかっている」「僕は自分がそれらを正しく判断し、学ぶべきものが何かを知り、どこを改善しなければならないかを理解する率直さを持っていると思っている」「戦い続けること。このアプローチによって僕はF1まで戻ってくることができた。6年前にGTやDTMのチャンスを受け入れていれば、今よりずっと楽だっただろう。レースを楽しんで、ストレスを感じずに今よりいいポジションで戦って、ドライビングももっと楽しめていたかもしれない」でも、僕がここにいるのには理由がある。厳しかったけど、僕としてはレース後は素晴らしいことを達成したように感じられた。1年の終わりには後悔する出来事もあるかもしれない。でも、これだけは言える。挑戦したことを後悔することは絶対にない。とてもシンプルなことだ」