ケビン・マグヌッセンが、またひとつ新たな挑戦に踏み出す。元F1ドライバーのマグヌッセンは、6月21日に開催されるNASCARカップシリーズのサンディエゴ市街地レースでデビューを果たすことが決定した。マグヌッセンはトラックハウス・レーシングの特別参戦プロジェクト「Project 91」の一員として91号車シボレーをドライブする。F1、インディカー、IMSA、ル・マン24時間レース、デイトナ24時間レースを経験してきたデンマーク人ドライバーにとって、NASCARはキャリアにおける新たな舞台となる。
世界のトップドライバーを招く「Project 91」トラックハウス・レーシングの「Project 91」は、世界各国の著名ドライバーをNASCARへ招くことを目的として創設されたプログラムだ。これまでには、シェーン・ヴァン・ギスバーゲンが2023年のシカゴ市街地戦でNASCARデビュー戦優勝という快挙を達成。さらにキミ・ライコネンやエリオ・カストロネベスも参戦してきた。今回、そのバトンを受け取るのがマグヌッセンだ。2014年から2024年までF1で185戦に出場し、デビュー戦で表彰台を獲得。さらに2022年ブラジルGPではハースF1チームに歴史的なポールポジションをもたらした実績を持つ。「この機会を誇りに思う」マグヌッセンは今回の挑戦について次のように語った。「NASCARでレースをする機会を得られて、本当に興奮しているし光栄に思う」「ジャスティン・マークスとトラックハウスがProject 91で実現したことはユニークだ。NASCARの世界以外から来たドライバーに、このレベルで競争する機会を提供している」「このチャンスを得られたことを誇りに思う」すでに準備はスタート多くのゲスト参戦ドライバーとは異なり、マグヌッセンは事前準備にも本格的に取り組んでいる。すでにノースカロライナ州のチーム本部を訪問し、シート合わせやピットストップ手順の確認など、NASCAR特有のオペレーションを学んでいるという。「すでにノースカロライナでチームと時間を過ごした。みんなと会い、シートフィッティングを行い、ピットストップ手順やNASCAR週末に必要なあらゆる準備を進めてきた」「素晴らしい人たちの集まりだ。信じられないほど献身的で、僕と同じくらい今回のデビューを楽しみにしている」「サンディエゴに行って、すべてを初めて体験するのが待ちきれない」F1ドライバーではなく“オールラウンダー”へマグヌッセンはF1を離れて以降、その活動領域を大きく広げている。現在はBMW M Team WRTから世界耐久選手権(WEC)にフル参戦しており、直近のスパ6時間レースでは2位表彰台も獲得した。しかしNASCARはさらに異なる世界だ。車重は重く、接触を伴うバトルはより激しい。レース展開や戦略もヨーロッパのシングルシーター出身ドライバーには馴染みの薄いものとなる。だからこそ今回の挑戦には大きな注目が集まる。サンディエゴが示すマグヌッセンの新たな可能性今回の舞台となるサンディエゴ市街地戦は初開催イベントであり、マグヌッセンだけでなく多くのドライバーにとって未知のサーキットとなる。F1、スポーツカー、耐久レースと数々のカテゴリーを渡り歩いてきたマグヌッセンだが、NASCARカップシリーズへの挑戦はキャリアでも屈指の未知数と言える。Project 91が再び成功物語を生み出すのか。それともNASCARの洗礼を受けることになるのか。6月21日のサンディエゴ市街地戦は、ケビン・マグヌッセンのモータースポーツ人生に新たな1ページを刻むことになりそうだ。
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