ケビン・マグヌッセンは、今年ルノーのF1シートを確保する前ににDTI(ドイツ・ツーリングカー選手権)と契約寸前だったと明かした。2015年末にマクラーレンから契約を解除された当時、スポンサーや資金力を持たないケビン・マグヌッセンがF1シートを獲得する可能性は低いとみられていた。実際、ケビン・マグヌッセンは、DTMマシンとポルシェのWECマシンをテストしている。
しかし、パストール・マルドナドのスポンサーに問題が生じてルノーのひとつに空席ができ、状況は一変した。 ケビン・マグヌッセンのルノー加入が発表されたのは先月のことだが、2016年のF1でのチャンスがないと考えたケビン・マグヌッセンは、衝動的にDTMチームと契約しそうになっていたと認める。「もちろん、F1が僕のリストのトップだった。なので、全てのドアをたたいて回っていた」とケビン・マグヌッセンはF1公式サイトにコメント。「可能性は常にあったけど、それだけでは足りなかった。ただそこにいるだけではダメなんだ」 「なので、ついDTMに目を向けた。インディカーもね! 実際、DTMとは契約直前だった。選択肢としてはかなり魅力的だった。ずっとDTMには引かれていたからね」「でも、これだけは信じてほしい。そうならなくて良かったと思っている。パニックを起こして本当の希望ではない契約にサインしなくて良かったよ。もっといいものがやってくると信じて待つ根性があったことに感謝している。そのおかげで僕は今、自分の望み通りの場所にいる」 ケビン・マグヌッセンは2014年にマクラーレンをドライブし、デビュー戦で表彰台を獲得した。しかし、昨シーズンは開幕戦でフェルナンド・アロンソの代役を務めた以外はほとんど活躍の場を与えられていない。今年のチームメイトは、ルーキーのジョリオン・パーマーだが、比較的経験の浅いペアでもルノーの計画に影響はないとケビン・マグヌッセンは考えている。 「僕たちのペアを選んだことがリスクかどうかはわからない。彼らは長期的なプランに従っているというのが僕の理解だ。ドライバー選択にもそれが表れていると思う」「彼らがワールドチャンピオンドライバーを選んだら、このプラン全体が意味をなさなくなる。長期的なプランを持っていれば、正しい場所に投資し、若くて有望な2人のドライバーを起用し、一緒に成長する必要がある。そういうのがいいプランというものだ」