小林可夢偉が、WEC第7戦上海のレース週末を振り返った。「上海はフリー走行と予選が金曜、決勝レースが土曜日というスケジュールでした。金曜日は朝の8時とお昼の12時から2回2時間ずつのフリー走行があって、2回目のセッションでコース上の看板を修復するために赤旗でセッションが延長されたんですけど、特にトラブルはなかったです」と小林可夢偉は振り返る。
「ただ、クルマのバランスで気になることがあって、それを解決できないかいろいろとセッティングを試したんですが、予選に向けて走り始めに近い状態に戻していました」小林可夢偉のAFコルセ 71号車は、ポルシェに次ぐクラス4番手で予選を終えた。「午後4時からの予選は、まず僕が新品タイヤでアタックして、その後トニーに引き継ぎました。その結果4番手。アストンマーチンは相変わらず勝負できない状態でしたけど、3番手のポルシェとは1000分の6秒差。ほんの少し足りませんでした」「土曜日の決勝レースは、今回も僕がスタートを担当して、スタート後の3コーナーで一度3番手に上がったんですが、後ろにタイトルを争っている51号車が来たので前に出して4番手になったあと、一台を抜いて3番手に上げて、その後もいいペースで走ってトニーに交代しました。じつはこのとき他のクルマよりも頑張ってタイヤをもたせて周回を引っ張ったんです。ちょっと他のクルマと違う戦略を考えていたんですけど、その後のスティントではタイヤが思ったよりもタレたので、通常の戦略に戻しました。僕の2回目のスティントでは99号車のアストンマーチンに意地でバトルしてたんですけど、残念ながら最後は無理でした。でもその後もずっと3番手をキープできていて、僕は3度目のスティントを走って、最後をトニーに託していました」「でもレースの残り10分のところでクルマに異常が発生したらしく、緊急ピットインをすることになったんです。その時点で4番手のポルシェを40秒近く離していたので、このピットインがなければ3位は確実だったんだすけど、クルマのチェックのため、ピットに1分以上いたので、コースに戻ると5位。残念な結果でした。いまの現状としては、僕たちができる最大限の結果が3位だと思うんですけど、クルマのトラブルはどうしようもないです。最近トラブルが続いていますが、次のバーレーンは最終戦なので、きちんと結果を出せるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします」