小林可夢偉は、2016年 スーパーフォーミュラ 開幕戦を16位で終えた。今年は予選前日の金曜にも練習走行が設定されており、そこで得たデータもセッティングに反映して予選日へと入る。予選日朝のフリー走行、小林可夢偉は2番手。混乱した予選でもQ1を4位、Q2を2位で順調に突破する。しかし、Q3ではアタックを狙った周にコースオフがあり、翌周に再アタックするもタイヤの最もいい時期を外れており、8位だった。
予選では8番グリッド獲得にとどまったが、Q3でアタックをしっかり決められていれば「2〜3位にはなれたはずです」と、小林可夢偉のマシンに対する感触はいい。だが迎えた決勝、スタートがあまり良くなく、小林可夢偉は序盤10番手でのレース進行に。上位にペナルティがあって9番手に浮上後、小林可夢偉は前の3号車を攻めるが、そこで姿勢を乱し、逆に65号車に先行を許す。小林可夢偉は18周目を終えた時点でピットイン、チームは約14秒の作業でタイヤ交換と給油を終えてコースへと戻す。ところが小林可夢偉はスロー走行に。右後輪がしっかり装着されてなく、4分近くかけて再びピットへ、これで勝負権は失われた。チームが安全にピットアウトさせらなかったことでペナルティも受けるなどした末、小林可夢偉の最終順位は2周遅れの16位だった。小林可夢偉「ピット作業が終わって発進した時、タイヤがしっかり付いていないことにはすぐ気づきましたが、それでも手遅れでしたね。レースでのペースも良かったので、マシンの仕上がりについては今回、悪いはなかった状況だと考えています。次の岡山は昨年2位表彰台を獲得したコースですし、今季開幕前のテストも良かったですから、自信をもっています。マシンには戦える力があると思いますので、優勝を目指してチーム一丸でしっかり戦って、結果をまとめたいですね」
全文を読む