小林可夢偉は、最近のケータハムのドライバーを交代するというやり方に不満を抱いていると述べた。F1ベルギーGP前にアンドレ・ロッテラーと交代させられた小林可夢偉だが、今週末のF1イタリアGPではケータハムのレースシートに復帰する。だが、実際には、ケータハムは、マーカス・エリクソンと並んでフォーミュラ・ルノー3.5でタイトル争いを演じているロベルト・メルヒをモンツァで走らせることを望んでいた。
しかし、ロベルト・メルヒは、レース出場にFIAのスーパーライセンスを取得することができなかったため、金曜日のフリー走行1回目に走らせる。だが、ロベルト・メルヒは、次戦F1シンガポールGPでケータハムのレースシートを獲得することを期待したままだ。そのような状況を受け、小林可夢偉はモンツァのパドックで現状への不満をリポーターに述べた。レースに戻れて満足かと質問された小林可夢偉は「簡単な状況ではないですね」と述べた。「僕はレースというスポーツのためにここにいますが、ここ数週間はスポーツというよりも政治的なものだったように思います」「僕たちは弁護士と話をしています。それが今の僕たちの状況です。僕には契約があります」「僕はケータハムのドライバーですし、それは僕がやるべきことではありません。彼らがシミュレーターに乗れと言えば乗りますし、家にいろと言われればいます。彼らがレースをしろと言えば、僕はレースをします」「もちろん、満足はしていませんが、この状況を避けることはできません」小林可夢偉は、モンツァにいる必要があるかがわかったのは水曜日の遅くになってからだったとし、またスパで交代させられた理由についてチームから説明されていないと述べた。「スパの前に僕はファクトリーにいましたし、僕たちはシミュレーター作業をしていました。レースをする準備はできてきましたが、スパに着く直前になって彼らは僕がレースをしないという決定をしました」「それでも僕はスパにいましたよ。ただトラックではなかったです。トラックには行きたくありませんでした」「トラブルを避けたかったんです。チーム内で何があったのかはわかりませんし、僕に言えることはなにもありません」「とにかく、彼らは僕が走らなかった理由を教えてくれていないです」小林可夢偉は、F1イタリアGP以降のことは不透明だと述べ、トニー・フェルナンデスがコリン・コレスがアドバイスした中東とスイスのグループにチームを売却しなければ、状況はもっと良かったかもわからないと述べた。「比較するのは難しいですよね。状況は異なりますから」と小林可夢偉はコメント。「マネジメントが変わらなかったら、チームはレースをしていなかったかもしれないですよね?」「あまり状況をわかっていないです。はっきりとしていないんです」「彼らは生き残りたければ、何かをする必要があります。それが彼らがやっていることだと思っています」「僕たちは別の機会を探す必要があると思っていますが、何ができるか見てみましょう」