小林可夢偉は、バルセロナテスト最終日に記録した最速タイムからなにも判断しないよう警告した。小林可夢偉は、昼休み前に予選シミュレーションを実施し、4日間のバルセロナテストの最速タイムとなる1分22秒312を記録した。だが、小林可夢偉は現時点でのタイムに大きな意味はないと考えている。
「ないよりはマシですし、最後尾よりはいいですけどね」と小林可夢偉はコメント。「これがリアルな結果ではないことはわかっていますし、この状況については誰よりもわかっています。マクラーレンやレッドブルがそんなに遅いとは思いません」小林可夢偉は、スーパーソフトタイムでも同じようにショートランを実施したが、ベストタイムを記録したのはソフトタイヤだった。これについて小林可夢偉は、ソフトタイヤの方がより理解しているからだと説明した。「スーパーソフトで速いタイムを出せたかもしれないときにウォームアップでミスをしてしまいました」と小林可夢偉は認めた。「ソフトコンパウンドの方がスーパーソフトよりもわかっているので、ウォームアップなどいろいろな面で固めていくことができますが、スーパーソフトはそれほど使い方がわかっていないので、うまく使うことができませんでした。でも、グリップはスーパーソフトの方があると思います」昨年、ザウバーは予選でのタイヤのウォームアップに苦戦していたが、レースでは長距離を走ることができた。小林可夢偉は、今年はタイヤの熱入れは問題ないが、その分デグラデーションは高くなっていると述べた。「今年はタイヤのウォームアップは問題ないですし、とてもいいです」「全員が良いラップタイムを出していたと思うし、速く、流れるラップができていました。でも、2周目には戻ってきません。クールダウンさせてもタイヤグリップを回復させることはできません。レースでは全てのタイヤでもっと大きな落ちがあるのは確実だと思うので、ピットストップは多くなるでしょうね」小林可夢偉は、最終テストの焦点はロングランだと述べ、ザウバーは来週のバルセロナにはそれほどアップデートを持ち込まないことを明かした。「1週間で新しいパーツを見つけることは簡単ではありませんが、もっとセットアップ作業や重い燃料でのロングランをやっていかなければなりません。それがメルボルンの鍵になると思っています」「もちろん、新しいパーツを持ち込めれば素晴らしいとは思いますが、一週間では十分ではないと思います」関連:F1バルセロナテスト最終日:小林可夢偉がトップタイム!