小林可夢偉が、14位に終わったF1シンガポールGPの週末を振り返った。「木曜日のシンガポールは思っていたよりも涼しくて、ちょっと拍子抜けしたんですけど、金曜日から暑さも湿度も出てきて、実際走ると路面も去年ほどひどくはないけどバンピーだし、シンガポールらしくなったなと感じました」
フリー走行では、これまでのトラックに比べて良い流れで進行したと小林可夢偉は振り返る。「フリー走行初日は、全体的に流れは悪くはなかったです。スーパーソフトとソフトの組み合わせのタイヤも、普通って感じで特別なことはないし、スーパーソフトは相変わらず1周しかもたなかったし、実際レースに向けてはこの方が面白いかなとは思っていました。ただ、ライバルチームが速くて、それはなんとかしないとなという気持ちがあったし、ここ最近ちょっと流れが悪いので確実にポイントを獲ることが大事だと心がけていたんですけどね」「金曜から土曜にかけてセッティングを変えたんですけど、予選前のフリー走行の間に結局どんどん戻していって、金曜のセッティングが一番良かったです」予選では、Q2でクラッシュを喫して、17番手スタートが決定した。「予選は完全に僕のミスです。あのときはQ1で使った中古のオプションタイヤで、2セット目の新品タイヤを入れる前だったから、もうちょっと試してみようと思っていったのがダメでした。調子がよかっただけにチームにも本当に申し訳なかったです。とにかく決勝でなんとか取り戻そうと思ったんですけど、それもうまくいきませんでした」決勝レースでは、セーフティカー導入時の戦略ミスもあり、周回遅れとしてのレースを強いられることになった。「僕としてはレースのメインタイヤはプライムで、それでスタートして序盤はソフトタイヤを履いたクルマについていけていた。できればなんとかトラフィックから抜け出せていたらよかったんですけど、セーフティカーが入って今度は戦略がうまくいかなかった。レースは最後までよくわからないまま終わってしまったんですけど、レース後のミーティングでセーフティーカーが入ったときに、ベッテルの位置を見失っていたとの説明がありました。同じタイミングで入ってしまったので周回遅れを取り戻せなかったし。ただ今週末は僕が予選を失敗している責任もありますから、とにかく次の鈴鹿では週末を通して普通に過ごせれば大丈夫です」「僕もチームも楽しみなアップデートが入るし、僕自身なんとか去年以上の結果を出してファンのみなさまの期待に応えたいし、うまく終盤戦に弾みをつけたいと思います。みなさま応援よろしくお願いいたします」
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