F1第15戦イタリアGPフリー走行1回目は、フェラーリのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、母国の観客を大いに沸かせた。シャルル・ルクレールが2番手に続き、フェラーリがワンツー発進。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が3番手につけ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は4番手にとどまった。一方でセッションは赤旗やマシントラブルが相次ぎ、波乱の幕開けに。アンドレア・キミ・アントネッリがロックアップを喫しながらも5番手、ランド・ノリスが6番手に入った。角田裕毅(レッドブル)は14番手に終わり、セッ...
序盤:全車が積極的に走行開始13時33分、グリーンライトと同時に多くのマシンがコースへ。マクラーレンはピアストリに代えてアレックス・ダン、アルピーヌはコラピントに代えてポール・アロンが金曜限定ドライバーとして出走した。序盤はノリスがミディアムタイヤでトップに立ち、昨年ポールの実力を示した。中盤:フェルスタッペン先行、路面は依然スライド多発13時44分、フェルスタッペンが1分21秒166で首位へ。「タイヤが全体的にスライドしている」と無線で報告し、ミディアムでも安定しない挙動を訴えた。観客の注目は各チームの「ロー・ダウンフォース仕様」のリアウイング。ウィリアムズは直線スピードを武器に、アルボンがハードで上位に食い込んだ。13時52分〜:コースオフが続発アルピーヌのアロンが小さなスピンを喫し、復帰。直後には先週ザントフォールトで表彰台を得たハジャーがシケインでコースオフ。エスケープロードを正しく使わず、白黒旗を受けた。グラベルに足を取られる場面が目立ち、ミスは即ペナルティにつながることを印象づけた。14時05分:ハジャーのグラベル→赤旗ハジャーがソフトで攻め過ぎてグラベルに飛び込み、大量の砂利をコースに持ち帰ったため赤旗に。その同じシケインではアントネッリも片輪を外に落とすシーンが映し出された。一時中断で路面清掃が行われ、再開を待つ。再開後:フェラーリとサインツが攻勢赤旗解除後、ルクレールがユーズドソフトでタイムを更新。フェルスタッペンを0.4秒上回りトップへ。一方、サインツはハードからソフトへ切り替え、終盤に3番手へ食い込む。ウィリアムズの速さを示す結果となった。この時点でのオーダーはルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ハミルトン。14時19分:アントネッリがロックアップメルセデスのアントネッリが大きなフロントロックアップを喫し、タイヤをフラットスポット。しかし走行は続け、終盤に5番手までジャンプアップする粘りを見せた。14時22分〜チェッカー:ハミルトンが歓声を浴びる残り10分、フェラーリ勢が好調を維持。だが最後にハミルトンがソフトで1分20秒117を記録し、観客の大歓声を浴びてトップへ浮上。「まだタイムを縮められる余地がある」と見られる走りで、フェラーリの仕上がりを印象づけた。終盤の波乱:ラッセルがストップチェッカーフラッグ直前、ラッセルが「パワーを失った」と無線。メルセデスはVSC導入でセッションを終えることとなった。これにより予定していたプラクティススタートは制限されつつも、一部のドライバーは実施できた。角田裕毅は14番手角田裕毅(レッドブル)は1分21秒293で14番手。フェルスタッペンとの差は0.6秒ほどで、路面状況とマシンバランスに苦戦した模様。初日のセットアップ作業に課題を残す結果となった。最終結果トップ61位 ハミルトン(フェラーリ)1:20.1172位 ルクレール(フェラーリ)+0.1693位 サインツ(ウィリアムズ)+0.5334位 フェルスタッペン(レッドブル)+0.5755位 アントネッリ(メルセデス)+0.8236位 ノリス(マクラーレン)+0.904
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