モンツァは、イタリア自動車クラブから資金の調達を可能にする新たな法律ができたことで、F1イタリアGP継続に明るい兆しが見え始めている。 モンツァのF1イタリアGPの開催契約は、2016年のレースで終了するが、これまでイベントのオーガナイザーは、F1最高責任者のバーニー・エクレストンと、契約の延長について同意することができずにいた。
しかし、イタリアの安定法の改正によって、将来的にイタリア自動車クラブが資金面でイベントを支えることが可能となり、新たな契約が結びやすくなったという。「イタリア政府は、法改正によってイタリア自動車クラブが関連企業の資金を利用して、モンツァで行われるイタリアGPの開催費を支払うことが可能になったと認めた」とミラノ自動車クラブ会長のイヴァン・カペリは Autosport に語った。「今後はSIAS(Societa Incremento Automobilismo e Sport)を通じてモンツァを所有するイタリア自動車クラブとミラノ自動車クラブの間で合意がなされ、資金を提供することになるだろう」 「イタリア自動車クラブ会長のアンジェロ・スティッチ・ダミアーニがローマとのコネクションを通じて実現させた。政策も、地域と国全体にとってのグランプリの重要性を理解していたからこそできたことだ」 モンツァに残されていた選択肢は法改正しかなかったとアンジェロ・スティッチ・ダミアーニは述べた。 「我々は、目の前の問いにはっきりした答えを出さなければならなかった。グランプリを望んでいるか否かをね」とアンジェロ・スティッチ・ダミアーニは Motorsport.comに述べた。「モンツァでグランプリを続けたいのなら、そのためのリソースを見つける必要があった」 「もし、その資金が政府から入るということになれば、大きな論争を巻き起こしていたことだろう。それらのリソースは国の社会問題解決のために使われるはずのものだからだ。だが、これで我々は資金の一部をイタリア自動車クラブの予算削減や節約によって捻出することができる」