インディカーは、8日(木)にコックピット保護デバイス『ウインドスクリーン』のプロトタイプをテスト。競技責任者を務めるジェイ・フライは、最初のテストの目標は全て達成できたと語った。ウインドスクリーンは、これまで風洞やシミュレーターでテストされていたが、今回、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンの#9号車にウインドスクリーンが搭載され、日中、夕暮れ、夜間という3つの異なるシチュエーションでテストは実施された。
スコット・ディクソンは、さらなる開発は必要といつつも、ウインドスクリーンの第一印象に好印象を抱いており、ジェイ・フライは今後の導入にむけて大きな前進を果たすことができたと語る。「プロセスには3つのステップがあった。1つ目のステップがうまくいかなければ、我々は走行を中止していただろう」とジェイ・フライは RACER にコメント。「我々は日中、夕暮れ、夜間と3つのステップを全て完了することができたし、本当に良い一日だった。いくつかのことを学ぶことができたし、それは前進させていくために非常に有益なものだった。光学系はそれほどでもなかったが、クルマに関しては修正できる部分がある」「そのプロセスはまだ長い道のりだが、今日は光学系が重要だったので巨大なステップを果たすことができた。シミュレーターや風洞でテストは実施してきたが、レースカーに搭載して実際のドライバーに『これが僕のフィードバックだ』と言ってもらうことができた。スコットは最高のドライバーのひとりであり、彼のインプトを得られるのは素晴らしいことだった。良い一日だった」スコット・ディクソンのフィードバックには、気流が遮断されることによってコックピット内の熱が増加するとの観測が含まれており、今後の開発ステップは換気システムを作り出すことにある。また、ロードコースとストリートコースでのテストもリストの優先順位の高い位置にある。「シミュレーターでの確認では、ストリートコースの方が問題が多いだろう。様々なものが非常に近くなる。ロードコースの方がよりオープンだ。だが、改めて言うがそれはシミュレーターでの結果だ。答えは・・・まもなくわかるだろう。おそらく、ロードコースやストリートコースで走ることが次のステップだ」スコット・ディクソンは、夜間での最後の走行でウインドスクリーンは一貫した光レベルをもたらしており、これまでよりも良い効果を生み出していると述べた。「バイザー関連は変更したけど、それが関係していたかどうかはわからない。序盤の走行ではグランドスタンドの後ろで極端な日差しと暗闇との間で最悪な移行はあったけど、その後はすべてが同じ光だったし、全体的に見やすいと感じだ」とスコット・ディクソンはコメント。「夜間の照明での走行ではグレアや通過時にまぶしさがあると思っていたけど、ほとんど気づかなかった」


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